第八十五部第三章 北京星系を見てその五十六
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「それも考え方で権威主義自体も問題がある」
「無闇に権威に従い」
「そして思考が狭くなりますね」
「そうなってしまいますね」
「だからだ」
権威主義にはこうした弊害があるからだというのだ、人の世には何時でも何処でも権威がありそして権威主義も存在しているのだ。
「権威主義に陥るとな」
「よくないですね」
「権威に頼らず自分で考える」
「そうすべきであるので」
「権威主義はよくないですね」
「そして権威を否定することもな」
このこともというのだ。
「自由だ」
「思想信条の自由ですね」
「それになりますね」
「連合は自由の国です」
「それはいいですね」
「そして個人で思うこともいいが」
それでもというのだ。
「国家を代表する時にだ」
「政治家としてはですね」
「特に国家元首としては」
「表に出してはいけないですね」
「発言や行動に出しては」
「それだけで国益を損なう」
権威の否定、他国のそれを認めない姿勢を政治家という立場で出せばというのだ。
「だからな」
「すべきでないですね」
「それは」
「どうしても」
「そうだ、だからな」
グリーニスキーにしてもというのだ。
「私もだ」
「日本の皇室の権威は認める」
「エチオピア皇帝もローマ教皇も」
「そして中央政府大統領も」
「その権威を認めますね」
「だから失礼なことはしない」
決してというのだ。
「私もな」
「左様ですね」
「国家元首は資質が必要ですが」
「品性も求められます」
「失礼なぞしてはです」
「それだけで国家の格を疑われます」
「だからだ」
このこともあるかだというのだ。
「私もだ」
「そうした方々にはですね」
「サウナも誘われず」
「礼を尽くしますね」
「そうされますね」
「アメリカ大統領が自分から進んで握手を求めるオペラ歌手もだ」
そうした人物もというのだ。
「日本の天皇にはどうか」
「深々と頭を下げますね」
「そうしていますね」
「それだけの人物でも」
「エチオピア皇帝にもな」
彼等にもというのだ。
「そうしているからな」
「あれは恐ろしい姿ですね」
「それが皇帝の権威ですね」
「まさに」
「大統領とは違いますね」
「どういった小国でもだ」
連合においてというのだ。
「王室を戴いているとだ」
「それだけで大国の大統領より上になります」
「アメリカや中国よりも」
「当然我が国よりも」
「権威という点では」
「そうなる」
まさにというのだ。
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