暁 〜小説投稿サイト〜
仮面ライダーキバ 目に見えないつながり
第二十一章
[1/2]

[8]前話 [1] 最後 [2]次話
「ほら、あれがね」
「んっ!?」
 見ればダークネスムーンブレイクを受けてもまだ糸矢は立っていた。しかしふらふらしており倒れるのは時間の問題と思われていた。しかしここでもあの狂気の笑い声を出すのだった。
「チューーーリッヒヒヒヒヒヒ、まだまだあ!」
「まだってもう死に掛けじゃないか」
 タツロットは彼がもうふらふらなのを見て言った。
「あれで何をするつもりだっていうんだろう」
「サバトだね」
 紅は冷静にタツロットのその言葉に答えた。
「多分ね。あれをやると思うよ」
「ああ、あれか」
 キバットは紅のその言葉を聞いてベルトから納得した声をあげた。
「今ならあれができるな」
「あのキック受けて流石に助かることはないから」
 紅はこのことも計算に入れていたのだった。全て読んだうえで闘っているのだった。
「だから。最後の力を振り絞ってね」
「来たよ!」
 タツロットがここで周りを見回しながら叫んだ。
「皆に倒されているライフエナジーが増加しているよ!」
「うん、わかってる」
 紅はその有様も冷静に見ていた。顔は糸矢から離さないまま。
「一つの場所に集まろうとしていると」
「あの蜘蛛野郎、自分が助からないと思ってだな」
 キバットは今糸矢が両手を高々と掲げてそのうえで己の前に今の闘いで次々と倒れていっているネオファンガイア達のライフエナジーを集めているのを見て言った。
「ああやってサバトを作ってそれで俺達を道連れにするつもりか」
「そう。だからここで」
 紅は強い言葉で言うのだった。
「キャッスルドランに来てもらうんだ」
「よし、わかった!」
 キバットは今の彼の言葉に強い声で頷いた。
「今来たぜ、キャッスルドラン!」
 丁度ここで巨大な城の竜キャッスルドランが姿を現わした。またそれと同時に糸矢が集めたエナジーが巨大なサバトとなった。ドランはそのサバトに対して上から襲い掛かった。
「さあ、どうなる!?」
「勝てるよ」
 紅はそのドランとサバトを見上げながらキバットに対して答えた。
「ドランならね」
「まあそうだな」
 キバットも今の紅の言葉に納得して頷いた。
「あいつなら大丈夫ってやつだな」
「うん」
「ガーーーリッククククククク、そう上手くいくかあ!?」
 糸矢は今まさに倒れようとしていてもそれでも彼であった。
「今度のサバトは極めつけ!俺の最後の力が入ってるしなあ!」
「最後の力が入っていてもそれでも」
 紅は言うのだった。
「サバトは勝てないよ。何故なら」
「何故なら!?」
「僕もいるから。タツロット!」
「出番ですか?」
「今ね。行くよ!」
「はい!」
「跳ぶんだ!」
 タツロットがキバの両肩の翼に触れた。しかし彼はここからエンペラーフォームに変身するので
[8]前話 [1] 最後 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ