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星河の覇皇
第八十五部第三章 北京星系を見てその五十四

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「腹を割ってな」
「じっくりと話し」
「政治を進めていく」
「そうしていきますね」
「陰謀も使うが」
 それでもというのだ。
「腹の底も見せる」
「それもですね」
「政治であり」
「大統領もですね」
「そうされますね」
「そういうことだ、しかしその私でもな」
 グリーニスキーはこうも言った。
「中央政府やローマ教皇そしてな」
「日本の天皇やエチオピア皇帝はですね」
「誘いをかけられないですね」
「そうした人達には」
「私は大統領だ」
 即ち選挙によってえらばれる共和制国家での国家元首だというのだ。
「大統領は皇帝より下にある」
「皇帝から王となり」
「そして大統領です」
「そうした序列です」
「王はまた謙遜して誘えるが」
 腹を割った裸での話にだ、王の方が上でもそれでもまだ権威として一段階上位なら畏まって誘いをかけられるのだ。
「しかしだ」
「それが皇帝になりますと」
「教皇でも皇帝の待遇ですし」
「そして中央政府大統領もまた」
「中央政府大統領も共和制の国家元首だが」
 それでもというのだ。
「やはりな」
「権威が違います」
「確かに対立もしますが」
「それでもこの連合の国家元首です」
「三百以上の国の」
「君主制の国家の建国も認めることが出来る」
 連合では新国家の建国と承認は議会そして中央政府大統領が承認してそのうえで認められるものであるのだ。
「王を認められるならな」
「それならですね」
「皇帝ですね」
「王以上の立場にある」
「そうした立場なので」
「だからだ」
 それでというのだ。
「中央政府大統領はだ」
「連合全体の国家元首ですし」
「王も認められる」
「それならですね」
「皇帝と同じですね」
「それだけの権威がありますね」
「連合の中には日本やエチオピアの様な国もある」
 皇帝を戴く国もだ、天皇は日本以外の国の言葉では皇帝と訳されるのでそれで皇帝とみなされているのだ。
「その国々もだ」
「連合の中にあり」
「中央政府を認めている」
「中央政府大統領を」
「それならですね」
「皇帝以上の権威ともみなせるが」
 それでもというのだ。
「そこを言うと難しい」
「左様ですね」
「どうにもですね」
「皇帝の上に立つとなると」
「それは一体何か」
「まあ上皇になるか」 
 皇帝より上になると、というのだ。
「そうなるかも知れないがとにかく権威はな」
「皇帝ですね」
「中央政府大統領も」
「そう考えていいですね」
「そうなる、だからな」
 中央政府大統領もというのだ。
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