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真・恋姫†無双 劉ヨウ伝
第40話 今後の旅の方針
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したことがあります。

確か袁術は孫策に命こそ奪われ無かったですが無一文で追い出されていました。

麗羽の従兄弟ですし、フォローして上げないと可哀想だと思いました。

袁術はアホですが、根は悪人ではないので導き方を誤らなければ有能とは言わずともまともな人物になると思います。

「麗羽。先程言っていた従兄妹は袁術のことかな?」

「ええ。そうですわ。正宗様は美羽さんのことを何故知っていますの?」

「未来の知識で知っているだけだ。袁術は孫策に倒されて無一文なるんだ。袁術の場合、自業自得だけど・・・・・・。だからと言って麗羽の従姉妹を見捨てるのも気が引ける。できれば袁術を正しい方向に導いてあげたいんだ」

その後、私は袁術の今後の未来について詳細を二人に話しました。

「何て事ですの!その孫策という野蛮人は無礼極まりないですわ!正宗様だけに空き足らず、美羽さんにまで酷い目に遭わせるなんて、もう許せませんわ!」

麗羽は孫策に対し以前にも増して憤っていました。

「それにしても美羽さんも美羽さんですわね。蜂蜜欲しさに領民に重税を課すなんて従姉妹として情けないですわ」

話が従姉妹の未来での所業に移ると一転して額に手を当て落ち込んでいました。

「麗羽殿。深刻に悩まずとも良いと思います。正宗様の話はあくまで未来の話です。現時点で袁術殿が被害を被っている訳でも問題を起こしている訳でもありません。そうならない様にすれば良いのです」

揚羽は麗羽に淡々と的確な助言をしていました。

「私もそうだと思う。何もしなければ、私の知っている未来になると思う。この旅が終わったら袁術に会う機会を作ってくれないかな」

「正宗様と揚羽さんの言う通りですわね。正宗様。美羽さんと会う機会は必ず作りますわ。揚羽さんも美羽さんのことくれぐれもよろしく頼みますわ」

麗羽は殊勝な態度で私と揚羽に軽く頭を下げていました。

「麗羽の従姉妹なら私にとっても大事な家族だ。心配しなくても良い」

「麗羽殿。私達3人で力を会わせれば袁術殿のことは問題ないです」

私と揚羽はそれぞれ麗羽を力づけました。

「2人とも心強いですわ」

麗羽は嬉しそうな表情で応えました。





私と麗羽と揚羽は今後の方針について話が纏まると、何気ない話をしていました。

「正宗様。大変なのーーーーーー!」

歓談を楽しむ時間は沙和によって破られました。

沙和は意気絶え絶えの様子で部屋の戸を乱暴に開けて入ってきました。

「沙和さん。騒がしいですわね。何かありましたの?」

麗羽は沙和の態度を見て訝しい表情をしています。

沙和はこの街に逗留して以来、欲しい物を見つけると今回のように慌ただしくしていました
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