第四十七話 諦めないことその十
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「風俗通いばかりで活動家みたいな考えの奴はな」
「入れたらあかんね」
「官僚って言うより活動家なんてな」
「あかんね」
「官僚は政の実務を行う」
そうすることが彼等の役目だというのだ。
「そやけどな」
「活動家の人達は」
「自分達の主張ばかりやが」
「その主張が独善的で」
「極端に偏っててな」
そうした有様でというのだ。
「自分達の目的の為には手段を選ばん」
「嘘も平気で」
「中には犯罪すらや」
そう言われる行為ですらというのだ。
「平然と行う」
「そうした人達やね」
「教師が問題なんはな」
「活動家でもある人も多いさかい」
「そのことも問題でな」
「その活動家みたいな官僚さんは」
「いたらあかん」
絶対にというのだ。
「官僚は官僚であって」
「ちゃんと政の実務を行ってもらわへんと」
「そうなるさかいな」
だからだというのだ。
「絶対にや」
「活動家みたいな人は辞めてもらう」
「実際害を為そうとしたしな」
起きた世界の日本ではだ、マスコミと結託して自分が気に入らない時の総理大臣を陥れようとしたのだ。
「それで一瞬反骨の英雄と思われたが」
「その実は」
「活動家みたいな奴でな」
反骨の英雄と活動家は違う、活動家というものは自分の主張ばかりでその為には一切主種を選ばず他人のことも考慮しないのだ。
「風俗通いばかりでや」
「それを貧困調査と言ってた」
「下衆やった」
「そやね」
「別に女好きでも男好きでもええが」
「不倫やなかったら」
綾乃はここは付け加えた。
「うちとしては不倫はあかんわ」
「綾乃ちゃんはそやな」
「どうしても。けど不倫やなかったら」
「別にな」
「女の人が好きでも男の人が好きでも」
「同性愛でもな」
「ええね」
「そやけど活動家はあかん」
絶対にというのだ。
「そやからな」
「十星連合ではやね」
「文部省もちゃんとした人材を入れて育てて」
「健全にして」
「そこから学校もな」
「ちゃんとしてくね」
「魚は頭から腐るっていうけどな」
中里はビールの苦さではなくこのトルコの諺からそれを感じて言った。
「学校があかんと」
「文部省もやね」
「見んとな」
「あかんね」
「まあそれに乗るアホな政党もな」
「いらんね」
「流石にこっちの世界ではないけどな」
起きた世界の日本にある様なだ。
「そうした奴に乗って」
「ずっとそればかり言う様な」
「大変なことが起こってもな」
日本にというのだ。
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