第百七話 大人から言われたことその十五
[8]前話 [2]次話
「知っていくわよ」
「自然とですか」
「誰だって興味があることだから」
それ故にというのだ。
「こうしたことはね」
「知っていきますか」
「興味があるなら」
それならというのだ。
「自然とね」
「見聞きして」
「知っていくわよ、特に勉強しなくても」
「頭に入っていきますね」
「そしてこうしたことはね」
「自然とですね」
「誰もが興味あるから」
そうしたものであるからだというのだ。
「自然と覚えるから」
「何もしなくていいですか」
「むしろ全く興味がなかったら」
そうした人がいればとだ、店長は話した。
「悟り開いた人よ」
「仏さんですか」
「そう、解脱したね」
「凄い人ですね」
「それか仙人さんよ」
そうした者になるというのだ。
「まあどっちにしてもね」
「普通の人じゃないですね」
「かなり特別な人よ」
「だから普通の人はですね」
「そうしたことに興味があるから」
だからだというのだ。
「いいのよ」
「そうですか」
「だから自分でしてもいいし」
「浮気や不倫や犯罪防止にもなって」
「色々知っていくこともね」
「いいのよ、だからね」
それでというのだ。
「していったり覚えていってね」
「悪いことでもないので」
「下手に我慢しても」
「いいことないですか」
「そうよ、だからあんた達も」
「そうしたことをですね」
「やっていって知っていってね」
こう言ってまた飲むのだった、店長はまた脚を組み替えてその上で今度は自分が歌った。その歌はかなり上手だった。
第百七話 完
2023・10・23
[8]前話 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ