第百七話 大人から言われたことその十
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「ヤクザ屋さん、マフィアね」
「そうした人達が裏でやって」
「利権にするから」
「よくないんですね」
「それで裏でやると」
そうすると、というのだ。
「働く人の調達もね」
「あっ、誘拐とか」
かな恵ははっとなって店長に言った。
「そういうので」
「調達するのよ」
「表なら合法にそうしても」
「遊郭だってね」
「身売りでもですね」
「合法だったから」
当時ではだ。
「曲がりなりにも」
「けれどヤクザ屋さんが裏でやると」
「もうとんでもないやり方でね」
「働く人用意しますね」
「裏で脅して働かせるとか」
「ヤミ金の肩代わりとか」
「誘拐とかでね」
こうした手段でというのだ。
「お店に入れて」
「働かせますね」
「そして病気も」
こちらもというのだ。
「表よりもね」
「多いですか」
「表のお店ってそういうのちゃんとするのよ」
衛生管理はだ。
「だって自分のお店から病気が出たらね」
「評判落ちますね」
「エイズのお話が出て」
出はじめ、昭和の終わり頃である。
「そうしたお店お客さんが減ったのよ」
「そんなこともあったんですね」
「そうした病気のこともね」
「裏だといい加減ですね」
「だから禁止したらね」
「かえってよくないんですね」
「それで自分ですることも」
それで収めることもというのだ。
「どんどんやったらいいのよ」
「浮気や不倫するより」
「それで犯罪やらかすよりはね」
「遥かにいいですね」
「そもそも悪いことじゃないし」
そうした行為はというのだ。
「やったらいいのよ」
「そうですか」
「女の子もね」
「私達も」
「浮気や不倫は女でもするから」
男に限らずというのだ。
「それをして人生棒に振るより」
「自分ですっきりする」
「そうよ、ただこうしたことって男と女で違うでしょ」
「どうするか」
「それで回数もね」
これもというのだ。
「違うけれどね」
「女の子もですね」
「それですっきりしたらいいのよ」
「どんどんすることですね」
「相手がいないならね、下手に駄目って言う人は」
そうした人間はというと。
「一言で言えるわ」
「馬鹿、ですか」
「アホでもいいわ」
「どっちにしろそうした人達ですね」
「頭が悪いからね」
それ故にというのだ。
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