第十七章
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「俺にはできるが貴様にはできない」
「貴様も言うか」
「ビショップ、御前は何もわかっていなかった」
二十二年前の彼のことだった。
「そして今もだ」
「私が何もわかっていないというのか」
「そうだ。ファンガイアもまた人間だ」
彼がわかったことだった。
「それがわかっていない御前に何ができる」
「どうやら。苦しみ抜いて死にたいようだな」
「いや、死ぬのは御前だ」
今度はイクサになっている名護がビショップに言ってきた。
「この世界でもな」
「貴様も私が殺す」
やはりビショップは名護に対しても強い憎しみを持っていた。それは狂気と混ざり合いさらにおぞましい極彩色のものになっていた。
「この手でな」
「御前にそれはできない」
しかし名護もまたビショップを否定するのだった。
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