【プロローグ】新暦65年から94年までの出来事。
【第5章】エクリプス事件の年のあれこれ。
【第6節】背景設定5: 宇宙の成り立ちと魔法の原理について。
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なので)力ずくで駆逐してしまっても何ら問題はありません。
(あの世にいる死者本人からは、かえって感謝されるぐらいでしょう。)
ちなみに、現在の管理局の技術でも「非実体階層」を直接に観測することは全くできないので、正直に言えば、非実体階層のことはまだ「正確なところ」は解っていません。
非実体階層(エーテル階層)に関する言説の多くは、実際にはまだ「作業仮説」の域を出るものではないのです。
また、一説によれば、人体には以下に述べるような「三つのコア」があります。
1.イネートコア(innate core)
(innateは、「生まれつきの、先天的な」という意味の形容詞。)
2.リンカーコア(linker core)
3.サードコア(third core)、もしくは、セレスティアルコア(celestial core)
(celestialは、「天上の、神聖な」という意味の形容詞。)
古くは、イネートコアのことも、セレスティアルコアと対を成す形で、テレストリアルコアと呼ばれていました。
(terrestrial は、「地上の、現世の」という意味の形容詞。)
また、リンカーコアの link も、本来は『天上のコアと地上のコアを結びつける』という意味であり、『魔力素を結合させて魔力にする』という行為を link と表現するようになったのは、ずっと後の時代のことです。
(なお、より正確に言うならば、これらのコアはみな、本質的には「エーテル体」の内部器官です。)
次に、「シード仮説」とは、比喩的に表現するならば、『三つのコアに、それぞれ「種子(地中)→ 出芽→ 成長→ 開花」の四段階がある』という考え方のことです。
(この「出芽」のことを、一般の用語では「顕現」と言います。)
【なお、地中は非実体階層の、地上は半実体階層の比喩です。非実体階層の存在を「直接に観測する」ことは、まだ技術的に不可能なので、それを「上から見ただけでは、そこに何があるのか(無いのか)解らない土の中」に喩えているのです。】
どのコアも、「種子」の段階は非実体階層に対応し、「出芽・成長・開花」の各段階は半実体階層の「深層・中層・表層」におおよそ対応しているものと考えられています。
そこで、「シード仮説」では、『種子の存在それ自体は技術的に確認することができないだけで、実は「大半の人間」が生まれつき種子を持っているのではないか』と考えます。そう考えれば、「魔力の隔世遺伝」という現象も合理的に説明がつくからです。
(と言うより、そもそも「シード仮説」は、本来的には「魔力の隔世遺伝」を説明するためにこそ考案された仮説なのです。)
それでは、最後に「三つのコア」について、おおよその説明をし
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