【プロローグ】新暦65年から94年までの出来事。
【第5章】エクリプス事件の年のあれこれ。
【第6節】背景設定5: 宇宙の成り立ちと魔法の原理について。
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『毎年、必ず同じ日付に発動する』という訳ではないでしょうから、この作品では、上記の発言も『おおよそ年に一度ぐらいしかできません』という程度の、比較的ユルい意味合いに解釈しておきます。】
当然ながら、月(衛星)が近い世界(可住惑星)の方が、月の影響力はより大きなものとなります。
ベルカ世界や(第一部の舞台となる)ローゼン世界は、「月の影響力の大きな世界」の代表格であると言って良いでしょう。
【惑星ベルカの唯一の衛星は、いささかその母惑星に近い軌道を巡っていたので、朔望周期(月の満ち欠けの周期。つまり、その世界における一か月)が18日しかありませんでした。ローゼンもまた同様です。】
また、人間の身体とは、実際には「実体階層に存在する肉体(物質体)と、非実体階層に存在するエーテル体(生命力体)とが、緊密に結合した存在」です。
もう少し正確に言うと、肉体は「半実体階層の中層部」にまでその存在を拡げており、同様に、エーテル体もまた「半実体階層の中層部」にまでその存在を拡げています。
そして、「半実体階層の中層」に存在する「両者の結合部」が崩壊すると、両者は自然に分離します。それが「死」という現象の本質なのです。
【聖王教会の教義によれば、『人間の死に際して、エーテル体は「質の良い部分」だけが身魂に吸収されて、「あの世」へと旅立ち、「質の悪い部分」はそのまま亡骸の中に残って、やがては無駄に散ってゆく』ということらしいのですが……こうした「聖王教会の教義」に関しては、また「背景設定10」を御参照ください。】
なお、人間が死亡する際に、その人が「極めて強烈な思念」を持ったままで死ぬと、その思念はしばしば「半実体階層に残されたエーテル質料」をまとって「その人物の肉体や霊魂からは完全に独立した存在」と化し、半実体階層にそのままの形で末長く残り続けることになります。これが、いわゆる「残留思念」です。
【こうした残留思念は、基本的にはエーテル体の「質の悪い部分」から造られることになるので、元が「よほどの人格者」でない限り、大体において「ロクでもない代物」に成り下がります。】
また、先にも述べたとおり、人間の五感による認識では、一般に「実体階層」と「半実体階層の表層」との区別はつきません。
そのため、「半実体階層の存在」がふと表層にまで浮かんで来ると、それは「普通の人間」にもしばしば認識できるようになります。
実は、いわゆる「幽霊やお化け」の大半は、「半実体階層に刻印された、何らかの残留思念が、何かの拍子に表層にまで浮かび上がって来たモノ」なのです。
それは、もう「死者本人」ではないので、(喩えるならば、脱ぎ捨てられた古着が勝手に本人の振りをして動いているようなモノ
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