暁 〜小説投稿サイト〜
魔法戦史リリカルなのはSAGA(サーガ)
【プロローグ】新暦65年から94年までの出来事。
 【第5章】エクリプス事件の年のあれこれ。
 【第6節】背景設定5: 宇宙の成り立ちと魔法の原理について。
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できる次元航行船など、現在の管理局には存在していません。
 しかも、通常の亜空間には、或る種の「海流のような流れ」が存在しているため、次元航行船にとっては、ただ直進するだけでも困難な作業であり、それ故に、次元航行船は古来、必ず〈次元航路〉の中を(とお)ることになっているのです。
(そもそも、この「海流のような流れ」があるために、亜空間は「次元の海」などと呼ばれているのです。)

 また、航路の途中で推力を失って停止したモノはすべて、次元航路そのものが持っている「自浄作用」によって脇へ脇へと追いやられ、せいぜい十日あまりで「航路の外」の亜空間へと排除されてしまうのですが……次元航路というものは基本的に、双方の可住惑星の近傍に開いている「先端部」からしか進入することができません。
 つまり、一度(ひとたび)航路の途中で「外」(通常の亜空間)に排除されてしまった艦船は、もう決して「その地点から元の航路に戻ること」はできず、また、どこかの世界(可住惑星)に帰り着くことも遠すぎてできません。そのため、「推力を失って航路から排除されること」は、事実上の「死」を意味しているのです。
 無印の最終戦で、虚数空間へ落ちずに次元航路の側に残された「時の庭園の残骸」も、次第に脇へ脇へと追いやられ、十日あまり後には(クロノたちが地球から〈本局〉へ帰る途中で立ち寄り、「プレシアの手記」などを回収した後には)とうとう「航路の外の亜空間」へと跡形(あとかた)も無く排除されてしまいました。
 こうした「自浄作用」のおかげで、通常の次元航行(次元航路内の亜空間航行)においては、通常の宇宙空間における「スペースデブリ」のような問題は、基本的に発生しないのです。

 なお、航路内の亜空間が充分に安定した「一等航路」であれば、近くの世界にならばA’sにおけるヴィータたちのように「個人転送」で移動することもできますし、また、遠くの世界でも一度「転送ポート」を築いてしまえば、一定の(さほど高くはない)基準値以上の魔力の持ち主は生身のままでの「即時移動」が可能になります。
 これは、名前こそ「即時」ですが、実際には距離に応じて、数秒から十数秒程度の時間がかかります。航路内の空間抵抗は、その物体の「魔力密度」によっても相当に変わって来るので、生身の魔導師は(空間が充分に安定してさえいれば)次元航行船よりも格段に速く動けるのです。
【ただし、「個人転送」や「即時移動」の場合は、必ず『全身を球形のバリアで覆って移動する』という形になるので、バリア内に収まらないほどの大きな荷物は運べません。
 また、「個人転送」は通常の「即時移動」とは違って、魔導師の中でも何百人かに一人程度の、かなり特殊な「魔力資質」が要求されます。】

【前に述べたとおり、「リリカルなのはStrikerS サウ
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