暁 〜小説投稿サイト〜
魔法戦史リリカルなのはSAGA(サーガ)
【プロローグ】新暦65年から94年までの出来事。
 【第5章】エクリプス事件の年のあれこれ。
 【第6節】背景設定5: 宇宙の成り立ちと魔法の原理について。
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ュアルは、そのまま実体階層に(より正確に言うならば、オレンジゾーンに)「具現化」させることができます。
(この「具現化」は、『階層(レイヤー)を重ねる』と表現しても構いません。)
 古代ベルカの「守護騎士プログラム」も元々はそうした具現化技術の産物であり、また、バリアジャケットの構築やデバイスの変形なども基本的には同じ原理によるものです。
 魔法訓練室のような閉鎖空間の中でなら、「レイヤーで組んだ環境を、丸ごと具現化すること」は、統合戦争の時代から可能になっていましたが、「レイヤーで組んだ街並みを『屋外で』丸ごと具現化すること」は、新暦60年代後半になって初めて実用化された技術でした。
【その結果、StrikerSやVividの時代には、実際に「魔法の訓練」や「実戦形式の試合」の舞台として、そうした街並みが利用されています。】


 次に、亜空間における「次元航路」とその等級について述べます。

 さて、実のところ、次元航行船も亜空間を(いわゆる「次元の海」を)それほど自在に航行できる訳ではありません。
 実際には、ほとんど『世界と世界とを「直線的に」結んでいる〈次元航路〉の中を(惑星なみの直径を持つ、巨大なチューブ状の特殊な亜空間の中を)航行できるだけ』なのです。
【これは、原作には全く存在しない設定なのですが、この作品では、物語の都合上、こういう設定でやらせていただきます。】

 亜空間は(通常空間における「宇宙空間」と同様に)ほぼ真空ではありますが、空間そのものに或る種の「抵抗」が存在しているため、宇宙空間のような「慣性飛行」ができません。惑星表面での(車などによる)移動と同様、一定の速度を保つためには一定の推力を維持しなければならないのです。
 そして、その「亜空間抵抗」が、〈次元航路〉の中に限っては、通常の亜空間のざっと百二十分の一にまで小さくなっています。つまり、次元航路の外で航路内と同じ速度を出そうと思ったら、単純計算でおよそ120倍の推力が必要になってしまうのです。
(しかし、もちろん、そんなモノ凄い推力を出せる次元航行船など、この世には実在しません。)

 逆に言うと、同じ推力ならば、航路外での速度は航路内での速度のおよそ百二十分の一となり、当然に、特定の世界までの所要時間もおよそ120倍になってしまいます。
 例えば、Vividのコミックス第2巻には『ミッド首都からカルナージまでは約四時間』と書かれていますが、これも、もちろん『普通に次元航路の中を行けば』の話です。もしも航路の外を無理矢理に進んだら、『ミッドからカルナージへ行くにも約480時間。つまり、およそ20日もかかってしまう』という計算になります。
 つまり、往復には40日もかかる訳ですが、もちろん、「補給なしで」そんなにも長く飛び続けることの
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