【プロローグ】新暦65年から94年までの出来事。
【第5章】エクリプス事件の年のあれこれ。
【第6節】背景設定5: 宇宙の成り立ちと魔法の原理について。
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別の意味で用いられており、少し紛らわしい状況になっています。
それ故、本来ならば、この用語は「虚空間」とでも言い換えた方が良いのだろうとは思うのですが……この作品では、取りあえず原作に従っておくことにします。】
つまり、理論上は『虚数空間に落ちた物体は、すべて、その瞬間の状態を永遠に保持し続ける』はずなのですが……実際には、一度虚数空間に落ちた物体を、再び亜空間や通常空間に引き戻すことなど、(理論上はともかくとして)技術的には全く不可能なため、その理論が本当に正しいのかどうかは、誰にも検証することができません。
さらには、この「通常空間」も、実は「物質的な実体性の強さ」によって、ごく大雑把に言うと三つの(もう少しだけ細かく言うと五つの)「階層」に分類されます。
それらの階層を、実体性の強い方から順に、実体階層、半実体階層(表層、中層、深層)、非実体階層、と呼びますが、実のところ、「地球式の唯物論的な科学」で把握することができるのは、基本的には実体階層の事柄だけとなっています。
一方、非実体階層とは、オカルト用語で言う「エーテル階層」のことで、その階層には「唯物論的な科学に基づいた技術」では全く感知することができない種類の、さまざまな諸力や諸実体が存在しています。
(それ自体としては肉眼に映ることのない「生命力」も、そうした諸力の一種であり、実体としては「エーテル質料」と呼ばれています。)
詰まるところ、「魔導」とは、こうした「実体階層以外の階層」や、さらには「通常空間以外の空間」にまで、直接に働きかけることができる「技法」のことなのです。
また、この「階層」という用語は、ただ単に「層」(layer、レイヤー)とも言います。
これらの階層は互いに「空間の位相」が少しずつズレているだけで、実は「虹の色」のような「連続したグラデーション」であり、一般に「層」と呼んではいますが、実際には層と層との間に「何かしら明瞭な境界」が存在している訳ではありません。
ちなみに、ミッドチルダを始めとする多くの世界では、虹の色は「赤・橙・黄・緑・青・紫」の六色、もしくは「赤・黄・緑・青・紫」の五色であるものと考えられています。五色で考えると、「赤」の幅が大変に広くなってしまいますが、『各色の幅は元々、均等ではないので、それはそれで構わない』という考え方です。
【実際、地球式の七色で考えても、各色の幅は不自然なまでに不均等です。多少なりとも均等さを求めるのであれば、やはり、「藍」を省いて六色で考えた方が「まだマシ」というものでしょう。】
また、あくまでも比喩ですが、「赤と黄緑青と紫」の五色が「実体階層と半実体階層の表層・中層・深層と非実体階層」にそれぞれ対応するものと考え
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