暁 〜小説投稿サイト〜
魔法戦史リリカルなのはSAGA(サーガ)
【プロローグ】新暦65年から94年までの出来事。
 【第5章】エクリプス事件の年のあれこれ。
 【第5節】キャラ設定5: アンナとリグロマ。
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ハルトのような「特別な人間」の目から見れば)とてもゆっくりとしたものではありましたが、同時に、それは(八神道場で「体の基礎」が出来ていただけに)とても着実で「()るぎない(あゆ)み」でした。
 IMCSでも、最初の三年間は(組み合わせ順の悪さも手伝って)あまりパッとしない成績でしたが、それでも、アンナは中等科を卒業する頃には、アインハルトも「太鼓判」を押すほどの実力者となり、実際に、それ以降の五年間は連続して都市本戦にまで勝ち進みました。
(その具体的な成績に関しては、また次章以降の本文中で述べます。)


 一方、ミカヤ・シェベルは、80年の末に19歳でIMCSの選手を引退した後、81年の初頭からは「顧問取締役」として、いよいよ本格的にナカジマジムの経営に参加しました。
【コミックスの最終巻によると、彼女は80年の春には、すでにナカジマジムの顧問取締役として働いていることになっているのですが……80年のうちは、彼女自身もまだ19歳で、IMCSの現役選手で、しかも、ナカジマジムの所属ではないはずなので、この作品では、一年ほど時期をずらして考えておくことにします。】

 しかし、どう考えても、今、このジムには「正規のスタッフ」が足りていません。
 ノーヴェ会長が「見ず知らずの他人」を雇い入れることに対して非常に慎重な態度を取り続けていたため、そういう状況になってしまっていたのですが……実際のところ、給与や納税といった問題を考えると、いつまでも非正規雇用で「戦闘機人姉妹などの、ノーヴェの個人的な知り合い」に臨時のコーチなどを頼み続けている訳にもいきません。
 そこで、81年の2月に八神道場からアンナが移籍して来て、いよいよ選手の数が増えたのと同じ頃、ミカヤ(20歳)は「かつての名選手」リグロマ・ゼオラーム(24歳)の厳しい現状を知って、迷わず彼女に声をかけたのでした。

 リグロマは決して美人ではありませんが、卓越した(こん)の使い手でした。
 彼女は、IMCSには69年の第17回大会から76年の第24回大会まで、8年連続で(12歳の時から19歳の時まで)出場しました。
 最高成績は都市本戦での準優勝です。
 かつてない最良のコンディションで臨んだ74年の第22回大会では、まず地区予選の準決勝で、ミカヤ選手(13歳)の「都市本戦への連続出場」を阻止し、決勝戦では「絶好調の」バオラン選手(14歳)をも(くだ)して都市本戦へ出場しました。
 そして、リグロマ(17歳)はそのままの勢いで都市本戦の決勝戦にまで勝ち進みましたが、そこで前年度の準優勝者プロステア選手(18歳)と対戦し、惜しくも判定負けとなったのです。

【公式の設定とは少し食い違いますが、「ミカヤ・シェベルは12歳で第21回大会に初めて出場して以来、8年連続で
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