暁 〜小説投稿サイト〜
魔法戦史リリカルなのはSAGA(サーガ)
【プロローグ】新暦65年から94年までの出来事。
 【第5章】エクリプス事件の年のあれこれ。
 【第4節】同81年の10月以降の出来事。(後編)
[7/11]

[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話
承ください。
 設定としては、『リオは84年の春に15歳で中等科を卒業すると、その頃から急速に治安が悪化していた故郷のルーフェンに戻って現地の陸士隊に入り、「最初は」テロ対策などの治安維持活動に従事。ミカヤは85年の春にはナカジマジムを退職し、24歳で結婚。その後も天瞳流道場の師範代として後進を育成。ハリーは首都(しゅと)警邏隊(けいらたい)の陸士と捜査官を経て、86年の春には22歳で本局所属の「広域捜査官」となり、その後は独自に活動を続ける』といったところです。】


 さて、はやても今は謹慎中の身でしたが、『なのはとフェイトの長期休職によってできた穴を、多少なりとも埋めてゆく努力をしたい』という意識が働いたのでしょうか。その後も、彼女はしばらくの間、あちらこちらで『有能な魔導師を見つけては、管理局に勧誘する』という活動を続けました。
 まず、81年の11月には、ルーテシアとファビアを勧誘します。
 メガーヌの了解の(もと)に、はやてが二人の「法的後見人」という立場を悪用して(?)裏から手を回した結果、それまで嘱託魔導師だった二人は「秘密裡(ひみつり)に」正式な局員となりました。
(ルーテシアとファビアも、「ヴィヴィオ襲撃事件」の後、『もういつまでも「民間人」のままではいられない』と腹をくくっていたようです。)
 二人の「名目上の所属」は、カルナージの「離島警邏隊」でしたが、ここで言う「離島」とは、具体的にはホテル・アルピーノが建っている「あの島」のことなので、実際には『今すぐに、何か仕事がある』という訳では無く、まだしばらくは「予備役(よびえき)」のような扱いになります。
 実のところ、ルーテシアとファビアにしてみれば、二体のガリューのおかげで、もう「ホテル・アルピーノの手伝い」にはあまり時間を()かなくても良くなっていたので、局員として働く準備は(心理的にも状況的にも)すでに整っていたのでした。

 また、12月になると、はやては、IMCSでの活動を終えたヴィクトーリアにも働きかけました。
 ヴィクトーリアとしては、ジークリンデのために「いつでも自由に動ける立場」を維持しておきたいという気持ちもあり、また、翌年の春には叔父ダミアンが「少将」に昇進することがすでに内定していたため、それと同じタイミングで管理局に入るのは、まるで「虎の威を()る狐」のようでもあり……正直なところ、それなりの躊躇(ためらい)はあったのですが、はやてに説得されて、まずは空士訓練校への入学を決めました。


 なお、エリオはフォルスで重傷を負った際に、そのまま現地の病院に(かつ)ぎ込まれていたため、キャロと同様に、リベルタでの「最終決戦」からは脱落してしまっていましたが、後日、そこからミッド首都東部郊外の「局員専用病院」へと転院しました。
[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ