【プロローグ】新暦65年から94年までの出来事。
【第5章】エクリプス事件の年のあれこれ。
【第3節】同81年の10月以降の出来事。(前編)
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外見的にも、クヴァルゼは「小柄で童顔」なので、「獅子のような」ザミュレイの隣に立つと、見るからにヒドい対比になっています。
(もちろん、ザミュレイにとっては、見た目だけで「悪役あつかい」をされるのは、相当に不本意なことだったでしょう。)
第三試合のヴィクトーリアとテラニスは、一昨年以来の再戦でしたが、何故かしら、今回もまた「壮絶なドツキ合い」となってしまいました。結果は、またヴィクトーリアのKO勝利です。
第四試合では、ヴィヴィオも善戦しましたが、シャンテの分身に翻弄されて、判定負けとなりました。それでも、「12歳でベスト8入り」は、IMCS史上、初の快挙です。
また、同日の午後には、5位から8位までの決定戦が行なわれました。組み合わせは、ヴィヴィオ対クヴァルゼ、テラニス対グラスロウ、となります。
クヴァルゼは完全にスタミナ切れで、やや一方的な展開でKOされてしまいました。
グラスロウも、午前中の対アインハルト戦によるダメージが抜け切っておらず、やはり、一方的な展開でそのまま判定負けに追い込まれます。
そして、7位決定戦はお互いにヘロヘロの泥試合になってしまいましたが、実に微妙な判定で、グラスロウが勝利を収めました。一方、5位決定戦は、ヴィヴィオもよく戦いましたが、テラニスの「力押し」で押し切られてしまいます。
テラニスが採用したのは、『まともに打ち合わず、相手の体をリングの外へ投げ飛ばして、ポイントを取る』という戦術でした。ほとんど相撲のような戦い方ですが、これならば、相手の「対打撃防御」がいくら固くても関係がありません。
結果は、テラニスが5位、ヴィヴィオが6位、グラスロウが7位、クヴァルゼが8位となりました。
そして、最終日。
準決勝は、ザミュレイ対アインハルト、ヴィクトーリア対シャンテの組み合わせとなりました。後者は、一昨年の地区予選以来の再戦です。
アインハルトは序盤で思わぬポイントを取られ、あとは巧みに逃げ回られて、判定負けになってしまいました。
シャンテも善戦はしましたが、今一歩、及ばずに無念の判定負けとなります。
午後の決勝戦は、割と一方的な展開となり、今年の都市本戦は、ヴィクトーリアが問題なく優勝しました。
ザミュレイは、2年連続で準優勝です。残念ながら、アインハルトは3位に、シャンテは4位に終わりました。
なお、全くの余談ではありますが、この決勝戦のわずか数日後に、エドガーの祖父グスタフが76歳で死去しました。以後しばらくして、エドガーはまた本来の職務に復帰したのだと言います。
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