【プロローグ】新暦65年から94年までの出来事。
【第5章】エクリプス事件の年のあれこれ。
【第2節】エクリプス事件の決着。
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担でいる状態です。
「呪ってやる! 貴様ら、呪ってやるぞおおお!(血涙)」
しかし、ヴィータはフンと鼻を鳴らして、そんな必死の叫びをも軽々と跳ね除けました。
「芸の無え悪党どもめ。こちとら、そんな悪態は、もう昔のベルカでとっくに聞き飽きてるんだよ。あたしにそう言って死んでいったヤツは何百人もいたが、実際には、今まで誰一人として化けて出て来たりはしちゃいねえ。何故だか、解るか?」
「?」
(女はその理由以前に、何故ここで突然「昔のベルカ」が出て来るのかが解りません。)
「地獄に落ちた悪党どもには、他人を呪う権利すら無えからさ!」
「あ”あ”あ”あ”あ”あ”あ”あ”あ”!(絶望顔)」
壁が割れて炎が噴き出し、女は明らかに死亡しました。
ヴィータは舌を打って、急ぎ脱出しますが、まだAMFが効いているのか、あまり早くは飛べない様子です。
(アイシスの指があり得ない方向に曲がっているのは、拷問の跡でしょうか。)
「うっ」
「おう。よく生きてたな」
「ヴィータさん……。あたし、頑張ったんですよ。少しは誉めてくださいよ」
「だから、今、『よく生きてた』と誉めただろう?」
(ええ……。それ、誉め言葉なの……。)
こうして、二人が沈没寸前の〈フッケバイン〉から無事に脱出すると、やがては桟橋もへし折れ、悪党どもの船は、悪党どもの屍とともにそのまま深い海の底へと沈んで行きました。
【なお、アイシスはそのまま病院送りとなり、退院後は強制的に実家へ引き戻され、そこで長らく「軟禁」も同然の生活を強いられたそうです。】
また、なのはとフェイトの「決死の活躍」と、リリィの「尊い犠牲」によって、いわゆる「原初の種」も完全に消滅しました。こうして、世界規模の破局(つまり、40億人以上の大量殺戮)は、何とか阻止できたのです。
しかし、リベルタでは「ハーディスの暴走」と「フッケバインの墜落」によって、首都メラノスが半壊し、一般住民の避難も完全には間に合わず、結果としては「万単位の死者」と「百万単位の被災者」が出るという、その意味では〈JS事件〉をもはるかに凌ぐ大惨事となってしまいました。
あるいは、メラノスを乗せた「ギガフロート」そのものが沈没しなかっただけでも、僥倖と言うべきでしょうか。
その際、なのはとフェイトは「例によって」無茶をやり過ぎた結果、揃って肉体的にも(エリオたち以上の)重傷を負った上に(トーマと同様に)リンカーコアまで「損傷」してしまい、二人とも「一時的に」ですが、リベルタ世界を救った代償として、魔法を全く使えない体になってしまいました。
なお、特務六課の旗艦〈ヴォルフラム〉は、今回の戦
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