【プロローグ】新暦65年から94年までの出来事。
【第5章】エクリプス事件の年のあれこれ。
【第2節】エクリプス事件の決着。
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ーマはようやく正気を取り戻します。
一方、ハーディスはヴォルテールの攻撃で右腕を物理的に失いながらも、本拠地のリベルタへと逃亡しました。
本来ならば、フォルスからリベルタまでは、とても「個人転送」では飛べない距離のはずなのですが……これもまた、「原初の種」の能力なのでしょうか。
また、ヴォルテールによって「物理的に」撃墜され、大きく破損した〈フッケバイン〉も、執念でハーディスの後を追いました。
【この作品では、物語の都合上、真竜の能力には、いささか上方修正を施しました。悪しからず、御了承ください。】
しかし、ヴォルテールは、「重傷」を負ったフリードを抱き上げると、有無を言わさず「軽傷」のキャロをも抱き上げて巨大なバリアを張り、「個人転送」の要領で(つまり、通常の亜空間経由で)人間たちの都合など「お構いなし」に、勝手にアルザスへ帰ってしまいました。
おそらく、真竜にとっては、「同族や巫女の無事」よりも大切な事柄など、人間の世界には何ひとつとして存在していないのでしょう。
一方、深手を負ったエリオは、それでも「正気に返って謝罪するトーマ」を強く励ましてから、ついに意識を失いました。
そして、特務六課の一同は、エリオたち負傷者をクラドモクスの中央病院に残して、トーマらとともに、〈ヴォルフラム〉で急ぎハーディスを追って〈管16リベルタ〉へと向かったのでした。
決戦は9月半ば。舞台は、リベルタの首都メラノスです。
それは、海上浮遊型の巨大な人工島「ギガフロート」の上に築かれた巨大都市でした。
ハーディスは、みずからの根拠地で、秘蔵の「リアクター・ゼロ」と融合し、失われたはずの右腕をも再生して「完全体」となります。
(原作の中で、彼が「娘」と呼んでいたのは、この融合機のことだった、という設定です。)
これによって、エクリプス事件は「総人口が40億をも超える」リベルタ世界を「丸ごと」滅ぼしかねないほどの大事件に発展したのでした。
【具体的な戦闘シーンの描写は、やり始めると本当に際限が無いので、例によって省略します。(苦笑)】
結果から先に言えば、総員が死力を振り絞った激闘の末に、ハーディス・ヴァンデインも、何々一家とかいう敵集団(感染者たち)も、全員が間違いなく、一人残らず死亡しました。
実を言えば、「完全体」となったハーディスは、全く人間離れした空戦能力を発揮し、さらには視界にとらえた相手の行動を「すべて」事前に予知できているかのような動きを見せ、最初のうちは〈ヴォルフラム〉も〈フッケバイン〉も揃ってハーディス一人に押されていたのですが……。
別動隊(決死隊?)の、なのはとフェイト、トーマとリリィが、ユーノ司書長からの新たな情報に基づいて、い
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