【プロローグ】新暦65年から94年までの出来事。
【第5章】エクリプス事件の年のあれこれ。
【第2節】エクリプス事件の決着。
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からは『これ以上、あなたたち「民間人」を巻き込む訳にはいかない』と言葉を返されてしまいました。
確かに、アギトの状況を聞く限り、今の自分たちが彼女のためにしてあげられることは何も無さそうです。
やがて、ルーテシアとファビアは仕方なく、二人でカルナージに戻りました。
そして、その後、シャマルは「増援の船」に乗り込んでヴァイゼンへ飛び、はやてやシグナムらにアギトの状況を伝えたのでした。
さて、ルーテシアは、ミッド地上で「自分のルーツ探し」を一段落させた後に「ヴィヴィオ襲撃事件」の阻止にも一役買い、それから〈本局〉を経由して、8月の初日にはファビアとともに、おおよそ百日ぶりでカルナージに帰って来た訳ですが、そこには「全く想定外の状況」が彼女を待ち受けていました。
確かに、ルーテシアは(このところ、母メガーヌが少し疲れ気味だったので)ファビアと二人でカルナージを発つに際しては、ガリューに『私たちは、しばらく留守にするけど、ママのこと、お願いね』と「よくよく」頼んでおきました。
そして、5月になると、メガーヌからのメールで『何だか、最近、ガリューが時々、マフラーを外しているみたいなんだけど、あれって何か意味があるのかしら?』などと訊かれたこともありました。
あの赤いマフラーは元々、ルーテシアが後からガリューに与えたモノであって、召喚した時点での「初期装備」ではありません。
ガリューの行動の理由はルーテシアにもよく解りませんでしたが、一応、メールではメガーヌに『あのマフラーももう古いから、またそろそろ替えを用意してあげなければいけないのかも』などと答えておいたのです。
しかし、カルナージに帰ってみると、何と、ガリューが「二体」いました。
どうやら、ガリューが『よくよく頼まれてしまったものの、自分一人では少し手が足りない』と考えて「仲間」を呼んだらしいのですが、ルーテシアにしてみれば、『あなた、そんなコト、できたの?!』という感じです。
彼等は、人間の言葉や感情を理解した上で行動を取ることができますが、彼等自身は喋ることができない上に、表情の変化も無く、文字も書けないので、人間の側は彼等の「意図」をさほど正確には理解することができません。
個体差も特に無く、マフラーが無いと誰にも見分けがつかない上に、人間が「ガリュー」と呼ぶと、何故か二体とも来てしまうので、ルーテシアは仕方なく、新しく来た方のガリューには青いマフラーを与えて、昔からいる方を「赤ガリュー」と、新しく来た方を「青ガリュー」と呼び分けることにしました。(苦笑)
こうして、エクリプス事件の舞台は、ミッドからヴァイゼンに移りました。
そこに、ハーディスの姿はもうありませんでしたが、首都ジェ
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