【プロローグ】新暦65年から94年までの出来事。
【第5章】エクリプス事件の年のあれこれ。
【第2節】エクリプス事件の決着。
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りはつかめませんでした。
一方、シャマルとアギトは、増援の艦船に便乗して後から〈ヴォルフラム〉に追いつく予定で、一旦は海辺の自宅に戻り、替えの下着などを車に積めるだけ積み込みました。今度はもういつミッドに戻って来られるか、解らないからです。
そして、出発しようとしたところへ、元八神道場の生徒たちが偶然に通りかかり、庭先でシャマルが『みんな、あれから、元気だった?』などと少しだけ立ち話を始めました。
しかし、ちょうどそこへ、金で雇われたテロリストが現れ、爆薬を使って八神家に襲撃をかけて来ました。
シャマルはとっさに小児らを庇い、結果として、襲撃者に対しては主にアギトが応戦する形になりましたが、じきに、そのテロリストは誤って(?)その場で盛大に自爆し、八神家の家屋も丸ごと爆破され、炎上してしまいます。
アギトは全力のシールドで「至近距離での爆発」からシャマルと小児らを護りましたが、その代償として、彼女の体は相当に深刻な損傷を受けてしまいました。ユニゾンデバイスそれ自体は本来、必ずしも「戦闘向きの機体」では無いのです。
完全な機能停止(本物の死)を防ぐため、アギトはやむを得ず、みずから「昏睡モード」に入りました。
幸いにも、小児らは、みな無傷だったため、シャマルは泣き出す小児らをなだめて、各々の家へと帰らせます。
そして、シャマルは大急ぎで〈本局〉のマリエル技官に連絡を取りながら、車で最寄りの転送ポートへ行き、壊れかけのアギトを抱いて〈本局〉へと飛んだのでした。
それとほぼ同じ頃、ナカジマジムにも近い某公園広場では、エクリプス感染によってすでに病化が始まった「出来損ない」の名も無き末期感染者が、ヴィヴィオたちを襲撃していました。
一般市民はみな即座に避難したので、幸いにも人的な被害は出ませんでしたが、実は、これらは両方とも、ハーディスが特務六課を足止めするために嗾けたものでした。できれば人質を取ることも視野に入れていたようです。
【さて、全く個人的な話で恐縮ですが、私には「本物の悪党」を美化する趣味など無いので、この作品では、ハーディスたちを原作よりももう少し「汚い人物」として描写することにします。】
「出来損ない」だけあって、「感染者としては」まともな強さではなかったものの、アインハルトら、居合わせたナカジマジムのメンバーだけでは、その敵に全く歯が立ちませんでした。
ノーヴェが必死の防戦に努めていたところへ、万が一に備えて待機していたシスター・シャッハとシスター・セインが急ぎ駆けつけます。
また、『カルナージへ帰る前に、ちょっと顔を出しておこう』と偶然に立ち寄ったルーテシアとファビアも、急遽
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