【プロローグ】新暦65年から94年までの出来事。
【第5章】エクリプス事件の年のあれこれ。
【第1節】新暦81年、7月までの出来事。
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ヴィオは早速、何人か「普通の友人」を作ります。
(第一部に登場する「やや軽い性格の」ファラミィ・ジェムナもそのうちの一人です。)
一方、4月の下旬には、一連の戦闘行為の後に、トーマ(15歳)が、リリィやアイシスとともに特務六課に保護されました。
【この件については、Forceのコミックス第4巻を御参照ください。】
また、ちょうど同じ頃、地球の暦では、平成29年・西暦2017年の4月中旬に、アリサの結婚式とすずかの結婚式が相次いで行われました。
しかし、残念ながら、なのはたちは三人とも、上記の一件のせいで出席の約束を守ることはできなかったのです。
そして、5月になると、聖王教会では、いよいよ「聖王昇天360周年記念祭」が始まりました。
もちろん、公式教義では、『オリヴィエ本人はもう二度と転生して来ない』ということになっているのですが、それでも、「再臨派」と呼ばれる、ごく一部のバカどもは「転生者探し」を始めてしまいます。
実のところ、18年前(新暦63年)にも「生誕360周年」で、一騒動がありました。
ベルカ世界では、全土で輪廻転生が信じられており、一般に『転生の周期は360年だ』と考えられていたのですが、その360年が、「前世で死んでから、また生まれて来るまでの期間」なのか、それとも「前世で生まれてから、再び生まれてくるまでの期間」なのかについては、意見が分かれており、今もなお決着を見ていなかったのです。
(今年に生まれた女の子たちにとっては、いい迷惑だなあ……。)
ヴィヴィオは、まるで他人事のように、そう思いました。
そんな中で、アインハルトは独り祖父母の遺言に従い、教会から司祭を呼んで「曽祖父母と両親の10回忌」をひっそりと執り行ないました。
『生前に会ったことは一度も無いが、自分の曽祖父母はどういう人だったのだろうか。また、今ではもう全く記憶に無いが、自分の両親はどういう人だったのだろうか』
アインハルトはふとそんなことを考えたりもしました。いずれは、「法律上の保護責任者」でもある大叔母のドーリスにも会って話を聞いてみる必要があるのかも知れません。
とは言うものの、やはり、今しばらくはIMCSの方に専念するべきでしょう。
アインハルトも昨年は6位に終わってしまいましたが、今年はもう少し順位を伸ばしたいところです。
また、管理局は、人々の注意や関心を〈エクリプス事件〉から逸らすためにも、各管理世界で各種のメディアには情報統制をかけつつ、聖王教会の「記念祭」を陰ながら支援しました。
そのため、暗躍する感染者たちも、一般社会では「ただのテロリスト」として認識される結果となったのです。
一方
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