【プロローグ】新暦65年から94年までの出来事。
【第5章】エクリプス事件の年のあれこれ。
【第1節】新暦81年、7月までの出来事。
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小児の行方にまでは、あまり関心を持ちませんでした。
(なお、ヴァイゼンの側では、一般に『トーマ・アヴェニール(当時、10歳)も、ゼムリス鉱山の崩壊事故で死亡した』ということになっています。)】
(ここまで、前書きの続き。以下が本文です。)
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明けて、新暦81年。
まず、1月には、丸2年余の建造期間を経て、〈ヴォルフラム〉がついに完成しました。
そして、同じ頃、ルーテシアとファビアは、二人でセクターティへ出かけました。
【彼女たちは、3月に一旦、カルナージに戻ってから、4月の末には、またミッド地上に出かけることとなります。】
その一方で、同月、トーマ(15歳)は「半年間」の期限付きで一人旅に出ました。
【前述のとおり、トーマは新暦76年8月の「遺跡鉱山崩壊事故」で、ただ一人「人知れず」生き残った後、翌77年の7月に、他何人かの浮浪児とともに、ミッド首都郊外の「特別養護施設」に引き取られました。
そして、80年12月、トーマは通信教育で義務教育課程をすべて修了すると、その施設を出て、今度はナカジマ家に引き取られました。
そこで、正式に養子縁組を提案されたのですが、トーマは『自分がこれから新たな人生を歩み出すためには、まず自分の過去に何らかの形でケリをつけておく必要がある』と考え、少しワガママを言って、正式にゲンヤの養子になる前に「半年だけ」一人であちらこちら旅して回ることを許可してもらったのです。
(法律的にも、15歳になれば保護者なしで長旅をすることができます。)】
しかし、2月になると、いよいよ〈エクリプス事件〉が始まってしまいました。
翌3月に予定されていた「なのはとヴィヴィオの再戦」は、結局、無期延期となり、ヴィヴィオ(12歳)は深く落胆しながらも、これを仕方の無いことだと受け入れます。
そして、はやてもまた、やむなく「八神道場」を正式に閉鎖して、〈ヴォルフラム〉に乗り込みました。「ミウラに続く有望株」のアンナ・ク・ファーリエ(12歳)は、単身、八神道場からナカジマジムへ移籍となります。
また、3月には、元IMCS選手のリグロマ・ゼオラーム(24歳)が、コーチ兼トレーナーとしてナカジマジムに参加しました。
【このアンナとリグロマについては、「キャラ設定5」を御参照ください。】
そして、同年の4月には、ヴィヴィオたち(12歳)は、中等科に進学しました。
なのはとフェイトは(アリサやすずかの存在を念頭に)ヴィヴィオにも常々『IMCS関連の友人ばかりでなく、学校ではなるべく普通の友人も作っておいた方が良い』と言い聞かせていたため、ヴィ
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