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神々の塔
第四十七話 諦めないことその一

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                第四十七話  諦めないこと
 一行は塔を一階一階上っていき神霊達にも勝っていった、そうして何万階もある塔を進んでいっていたが。
 その中でだ、シェリルはこんなことを言った。
「神霊さん達に神霊さん達の兵に獣やモンスターも倒して」
「そしてやね」
 綾乃が応えた。
「進んでいってるけど」
「何万階もあるさかい」
「まだまだやね」
「既によおさん神霊さん達にも勝った」
 そうしてきたことも話した。
「そうしてきたが」
「まだまだ神霊さん達はおられて」
「先は長い」
「そやね、神霊さん達の強さに」
 綾乃はシェリルに応えて話した、今一行はアステカの神霊達に勝って勝利の宴を楽しんでいる。その中での話なのだ。
「塔の高さも」
「この塔の試練や」
「何万階も踏破するなんて」
 綾乃はしみじみとした口調でビールを飲みながら話した。
「常識で考えたら」
「とんでもない話やな」 
 トウェインもそれはと応えた。
「ほんまに」
「そやね」
「それに挑むっていうんやから」
「うち等も思い切ったことしてるわ」
「ほんまやな、けどな」
 それでもとだ、トウェインもビールを飲みつつ言った、ジョッキのビールはよく冷えていて日本のビールの美味さがある。
「踏破したらな」
「凄い力を手に入れられて」
「この世界を救うことにもな」
「近付けるね」
「そや」
 まさにというのだ。
「そやからな」
「ここはやね」
「是非な」
 まさにというのだ。
「踏破しような」
「この世界を救えるだけの力を備えられるなら」
「何があってもな」
「エカテリーナちゃん達もそうしたし」
「わい等もや」
「そうすることやね」
「実際あの三人には負けた」
 施は先の十星連合と三星枢軸の決戦のことを話した。
「自分等は圧倒的な数と装備の軍勢で挑んだ」
「星の子の数も」
「そうしたが」
 綾乃にビールを飲んでから話した、一行は肴にタコス等メキシコ料理を楽しみながら話している。酒は他にはテキーラも用意されている。
「戦は引き分けということになってな」
「戦は終わって」
「それなりに得たもんもあったが」
 それでもというのだ。
「実質はな」
「うち等の負けやったね」
「必勝の布陣も攻めも何もかもがや」
「あの子達に破られて」
「最後は血みどろの戦になってな」
 そうしてというのだ。
「五星騎士団が仲裁に入ったが」
「それで引き分けになったけど」
「絶対に勝つ筈がそれに持ち込まれたさかい」
「負けや」
 施は苦い顔で言い切った。
「自分等のな」
「そやね」
「同じ神星でも圧倒されたな」
 メルヴィルはビールを一口飲んでから苦い顔で述べた。
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