第百七話 大人から言われたことその四
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「子孫を残す為に」
「後宮で、ですか」
「しないとね」
「駄目ですね」
「こうした人もね」
「いたんですね」
「今もいるけれどね」
店長はかな恵が歌い終えてマイクを一華に渡すのを見つつ理虹にさらに話した、脚を組むと独特の淫靡さが宿った。
「北朝鮮ね」
「あそこですね」
「あれは問題外だから」
「ただの将軍様の快楽ですね」
「ああいうのは駄目だから」
それこそというのだ。
「子孫を残す為とか」
「王様みたいですけれど」
「あそこ共産主義だから」
「王様否定してますよね」
「世襲の独裁なんて」
それこそというのだ。
「有り得ないっていうのがね」
「共産主義ですね」
「だから問題外よ、けれど昔はね」
「後宮とかもですね」
「必要だったのよ、国としては」
国家元首の血脈を残す為にだ。
「実際後継ぐ人いなくて内戦になるとか」
「ありましたね」
「何人かいてもなるけれど」
それでもというのだ。
「全くいないと尚更ね」
「なりやすいですね」
「そうした危険もあるから」
「子孫は必要で」
「残す為によ」
「後宮とかハーレムもですね」
「必要だったのよ、ただ普通の人だと」
そうした皇帝や王でないならというのだ。
「そんなね」
「後宮とかいらないですね」
「だから浮気や不倫は」
そうした行為はというのだ。
「絶対によ」
「駄目ですね」
「そんなことするなら」
それこそというのだ。
「自分でよ」
「収めることですか」
かな恵が応えた。
「私達がお話した通りに」
「同性愛でもね」
こちらでもというのだ。
「浮気や不倫あるから」
「付き合ってる人いて別の同性愛は」
「男女の恋愛と同性愛は別ってことね」
「だから結婚してても同性愛は」
「浮気や不倫になるか」
「どうなんでしょうか」
「ちょっとね」
店長はかな恵の問いに考える顔になって首を傾げさせて話した、そうしてこう彼女に言ったのだった。
「私はわからないわ」
「そうですか」
「同性愛の経験ないし興味もね」
「ないんですか」
「男の人その時付き合ってる相手一筋だから」
こうした考えだからだというのだ。
「それでね」
「そうした考えはですか」
「なくて」
それでというのだ。
「言えないわ」
「そうですか」
「相手の人がいて同性愛もしていいかは」
「私達はいいかもって考えたんですが」
「まあ男女と同性が別っていうなら」
そう解釈出来るならというのだ。
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