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夢幻水滸伝
第三百二十五話 東進の為にその十三

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「撃退出来る様な技もじゃ」
「備えてるか」
「急所攻撃をな」
「ああ、それはやばいな」
「別におのこでなくてもな」
「女でもか」
「急所に一撃を加えるんじゃ」
 そうするというのだ。
「脳天だの喉だの」
「めっちゃ実践的やな」
「そうじゃ、それでじゃ」
「いざという時もか」
「操を護るけえ」
 だからだというのだ。
「婿殿はな」
「安心してか」
「お仕事に励むのじゃ」
「昼も夜もやな」
「そうじゃ、お昼はお金のお仕事でじゃ」
 それでというのだ。
「夜はじゃ」
「夫婦のやな」
「思う存分な」
「いや、夜はもう無理にでもやろ」
「安心するのじゃ、精が出て栄養バランスのいい食事を作るけえ」
 碧は胸を張って言った。
「夜の方もじゃ」
「ご主人のその肉食ぶり感激します」
 兎は素直に述べた。
「これからもです」
「このままじゃな」
「お励み下さい」
「ほなのう、それで七州はじゃ」 
「頼むで」
「うむ、しかしウイスコンシン州以外は人口があまり多くない州でじゃ」
 碧はこのことも話した。
「州の数は多いがのう」
「街や村は少ないのう」
「今のトウェイン君の勢力よりな」 
 このことを指摘した。
「そうじゃな」
「ああ、けど七州を全部掌握すれば」
「そうなればか」
「人口は二億になって資源もな」
 そちらもというのだ。
「結構以上にじゃ」
「なるのう」
「そや、産業もな」
「それで西部の他の勢力をか」
「圧倒出来る様になるからな」 
 だからだというのだ。
「ここはな」
「七州をじゃな」
「掌握するわ」
「そうするんじゃな」
「ああ、ほな頼むで」
「任せるけえ」
 碧は笑顔で応え四人も言ってきた。
「どんどん宣伝してです」
「使者も送りますさかい」
「それで七つの州を掌握します」
「待っていて下さい」
「ああ、任せるで」
 トウェインは四人にも応えた、そうしてだった。
 碧達に七州の掌握を任せ自身はヘミングウェーそしてエリカと共に勢力圏の内政とスタインベック達への牽制を行った。そのうえで勢力圏を拡大していくのだった。


第三百二十五話   完


                    2023・10・8
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