第十章
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「それじゃあ皆さん」
「はい」
皆スマートレディの言葉に応える。
「早速ですけれど戦いです」
「えっ、もう!?」
正夫はそれを聞いて驚きの言葉をあげた。
「っていうかパパ達今日来たばかりだけれど」
「敵は待ってはくれませんよ」
「その通りだ」
スマートレディも嶋も彼等に言ってきた。
「はい、わかったら早速」
「行くか」
彼等はそれぞれコーヒーを飲み終えすぐに立ち上がった。そのうえで店を出た。戦いに向かう彼等は後ろを振り向かなかった。彼等が戦場に向かおうとしていた時。現代では襟立や静香達が残され難しい顔をしていた。
皆まだ教会にいる。だが肝心の主役の一人である名護が未来に言ってしまい場は完全に空白のものになっていた。誰もがどうしていいかわからなかった。
「渡と名護さん、行っちゃったけれど」
「太牙の兄ちゃんもやな」
静かに襟立が応える。彼等は礼服のままである。
「あの人等おらんようになったけれど俺等どないしたらええんや?」
「私に言われても」
静香も首を傾げるしかなかった。
「ちょっと。未来に行っちゃうなんて」
「こんな事態予測してへんかったらな」
「そうよ。ネオファンガイアって何よ」
「しかもよ」
もう一人の場の主役麻生恵も言ってきた。
「私も置いてかれて。どうすればいいのよ」
「未来に行く?」
静香は少し考えてから言った。
「私達も」
「そやな。行くか」
襟立が彼女の言葉に頷いた。
「狼の兄ちゃんやフランケンのおっちゃんも行ったしな」
「そうね。私達も未来にね」
恵もそれについて行こうとする。しかしこの三人に対して嶋が言ってきた。この時代の嶋である。
「それはいいがだ」
「嶋さん」
「何かあるんでっか?」
「どうやって未来に行くのだ?」
こう三人に対して問うのだった。
「未来にだ。どうやってだ?」
「そういえば」
静香は彼の今の言葉で頭を冷やした。
「渡達今さっき凄い自然に未来に行ったから気付かなかったけれど」
「俺等未来に行く方法なんか知らへんぞ」
「私もよ」
三人共それは全く知らなかった。
「何か渡と名護さんキャッスルドラン?だったわよね」
静香は紅から聞いた話を思い出しながら述べた。
「あれで過去を行き来したことがあったらしいけれど」
「じゃあそれ使うか?」
襟立はまた静香の言葉を聞いて言った。
「それ使ってや。二十二年後ね」
「じゃあキャッスルドラン呼んで一気に行きましょう」
「キャッスルドランを使えるのはだ」
またここで嶋が三人に言う。殆どボケと突っ込みになっている。
「渡君と三人の彼等だけだ。あとは太牙だけか」
「じゃあ私達は」
「無理なんか!?」
「そういえばキャッスルドランの中に入ったこともな
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