第八章
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「人間との戦いを」
「それだけではないのかも知れないが」
嶋はさらに疑念を抱いていく。
「だがわからないな。まだ完全にはな」
「とにかくスサノオの行動は今こっちの時代を滅茶苦茶にしてるから」
正夫は事実を述べた。
「それを何とかしないとね。まずはな」
「この時代の俺達は全員他の国か」
次狼はまたそのことを嶋に問うた。
「全員生きているのはいいが。戦っているのだな」
「君達の戦いは終わらない」
嶋はその次狼にも告げた。
「私はファンガイアとの戦いから二十二年間君達と共にいたが君達はその間戦い続けている」
「そのスサノオとですか」
「そうだ。他のライダー達もだ」
これは彼等だけではないというのだ。
「戦い続けている。死んだ者はいたが蘇りそうして戦ってきている」
「!?生き返る」
力はそのことを聞いて眉を顰めさせた。
「死んだ奴が生き返るというのか?」
「そうだ。そうして戦っているライダーも何人も知っている」66
「まさか」
力は流石にこの言葉は信じようとしなかった。
「死んだ奴が生き返るものか」
「そんなことは有り得ない」
次狼もそれは完全に否定して信じようとはしない。
「そんなことができれば何があろうとも」
「それができるのだ。何故なら」
「何故なら?」
「は〜〜〜〜〜い」
青い蝶が店に入りそのうえで青い服のやけに明るい女が店に入って来たのだった。
「嶋さん、お元気でした?」
「何だこいつは」
「人間じゃないよね」
「そうだな」
次狼達三人はそのことを即座に見抜いた。
「かといって俺達の仲間でもない」
「匂いが違うね」
「誰だ?御前」
「私はスマートレディです」
彼女はまずこう彼等に名乗った。
「けれど本当の名前は」
「ファンガイアじゃないの?」
「違いますよ。女神なんですよ」
正夫の問いに対して答えたのだった。
「正義の女神。アストレイアなんですよ」
「アストレイア!?」
その名を聞いて名護が声をあげた。
「確かギリシア神話の」
「はい、実はそうなんです」
相変わらず明るく答えるスマートレディだった。
「驚いちゃいました?女神様が貴方達に会いに来ました」
「つまり彼女か」
登はそのスマートレディを見てからそのうえで嶋に顔を向けた。
「彼女が死んだライダー達をもう一度生き返らせたのか」
「もう一人いる」
嶋は彼女だけではないと言った。
「もう一人な」
「もう一人!?」
「それは一体」
七人にはまたわかりかねる話だった。
「そういえば黒衣の青年でしたっけ」
紅は考える中で述べた。口に手を当てて考える顔になっている。
「アギトを消そうとした神様が」
「はい、そうですよ」
スマートレディは今の彼の言葉
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