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星河の覇皇
第八十五部第三章 北京星系を見てその四十五

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「ロシアはフィジーの製品を多く輸入するが」
「そうでないならですね」
「若し中央政府につく様なら」
「その様な素振りを見せたなら」
「経済規制をだ」
 フィジーへのそれをというのだ。
「発動することもだ」
「辞さないですね」
「検討を入れず」
「すぐにですね」
「ロシアは他の国とは違う」
 連合のというのだ。
「いざとなればだ」
「検討すると警告せず」
「即座にですね」
「制裁を発動しますね」
「そうしますね」
「それがロシアだ、いざとなればだ」
 それこそというのだ。
「一切だ」
「容赦せずに攻撃する」
「然るべき手段を取る」
「まさにそれがロシアですね」
「そういうことだ、我々のやり方でだ」
 まさにロシアのそれでというのだ。
「フィジーにも対する」
「腰を据えれば飴を出し」
「据えなければ鞭を出す」
「そうしますね」
「むしろ穏やかになった」
 グリーニスキーはこうも言った。
「ロシアはな」
「かつてと比べれば」
「かつては飴は出さず鞭だけでした」
「鞭を見せるか実際に出すか」
「二つに一つでしたね」
「そうしていたからな」
 イワン雷帝やスターリンの頃を言っている、確かにこの頃のロシアそしてソ連はそうしたやり方だと言えた。
「奪うだけでな」
「恵みはない」
「あくまで力で従わせる」
「そうした国でしたね」
「今は飴も見せてだ」
 そのうえでというのだ。
「それで頷いてくれるとな」
「実際に飴を出しますね」
「そうしますね」
「そうした国になりましたね」
「そうなったことを思うとな」
 実に、というのだ。
「ロシアもだ」
「穏健になりましたね」
「実に」
「そうなりましたね」
「そう思う、私も飴で済めばだ」
 それでというのだ。
「実にいい」
「制裁はせずにですね」
「それでことが済めばですね」
「それに越したことはないですね」
「連合はそうした国だからな」
 自分達がいる国はというのだ。
「だからな」
「それで、ですね」
「我々にしても」
「かつての鞭だけではなく」
「飴も出しますね」
「そうしますね」
「そして実際にな」
 その飴をというのだ。
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