第五章
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「というとひょっとして僕達も」
「君達の種族も同じだ」
嶋の今度の言葉はラモンだけでなく次狼や力にも向けたものだった。
「スサノオによって作り出された種族だ」
「そうだったか」
「やはり」
次狼も力も嶋の言葉から己のルーツを知るのだった。
「しかしどうしてだ?」
「その俺達は今最後の一人だ」
「しかも」
三人はここでその心に疑問を生じさせたのだった。
「ファンガイア族と戦うようになっていた」
「奴等と同じように人間を襲って」
「そうしたことは全く同じなのに違う種族にした」
「スサノオの考えはわからない」
これは流石に嶋にもわからないことだった。
「ファンガイアにしろワームにしろ君達とおおよそ同じだった」
「確かに」
ファンガイアの王である登にとっては実にわかりやすい話だった。
「姿形は違うが。ファンガイアは他の種族とかなり似ている」
「っていうかそっくりじゃない」
正夫にはそうとしか思えなかった。
「何もかも。しかもスサノオってさ」
「どうしたの、正夫」
「おかしいよ。少し聞いていても滅茶苦茶力あるじゃない」
正夫が気付いたのはこのことだったのだ。
「それこそ一気にこの地球を自分のものにできるような」
「!?そういえば」
名護は今の彼の言葉であることに気付いた。
「嶋さん、そのスサノオの行動ですが」
「何か気付いたのか、名護君」
「ショッカーは二人の仮面ライダーと戦いました」
ここではあえてショッカーを主観に置いて語る名護だった。
「本郷猛、一文字隼人の二人と」
「その二人か」
「一文字隼人が姿を現わした時から」
名護の目は深いものを探る目になっていた。
「ショッカーの、スサノオのやり方が変わっています」
「そうだな」
どうやら嶋も言われて気付いたようであった。目の色が名護の言葉を聞いた瞬間に変わっていた。
「確かにな。その通りだ」
「はい。それまでは隠密に作戦を進めていたのが」
初期のショッカーである。
「大規模な破壊活動やテロ作戦にシフトしています。まるであえてそういった作戦でライダーに挑むような」
「えっ、名護さん」
紅は名護の言葉を聞いてその目を怪訝なものにさせた。
「ショッカーって世界征服を企んでいたんじゃ」
「考えてみなさい」
名護は顔を正面にさせて俯き加減の姿勢で紅の問いに返した。
「ショッカーは恐ろしいまでの戦力があった」
「はい」
「すぐに世界征服できるだけの」
「そうですね。ファンガイアとは比較にならないだけの数の改造人間でしたね」
ショッカーの特色はその改造人間を主な戦力としていたことである。実を言えば本郷猛にしろ一文字隼人にしろ元はショッカーの改造人間であるのだ。
「しかし。そうした行動は取らなかっ
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