第百六話 浮気者その十
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「浮気しても自分のダメージにならないなら」
「何度でも平気でするわね」
「本物の悪人の浮気って」
「もう何の迷いもなくね」
「何度もして」
「反省なんてしないわね」
「本物の悪人は反省しないでしょ」
富美子はこうも言った。
「そして浮気以外のこともね」
「平気でするわね」
「そうして」
そのうえでというのだ。
「滅茶苦茶なことをね」
「していくのね」
「浮気は最低でも」
「もっと最低なことあるのね」
「それでそうしたことする人とは」
「お付き合いしたくないわね」
「交際なんて」
富美子は嫌そうに話した。
「したら駄目ね」
「どんな悪いことして評判が落ちても平気な人と一緒にいても」
かな恵は言った。
「それでも自分のお金や地位が無事ならね」
「権力とかね」
「それだけで不幸よね」
「家族や恋人のことだってね」
「何も考えてないわね」
「口ではどう言ってもね」
それでもというのだ。
「いざとなれば家族だってね」
「平気で裏切るわね」
「それで切り捨てるわよ」
そうするというのだ。
「確実に」
「じゃあ最初からお付き合いしない」
「さもないと不幸になるわよ」
「そうした人とお付き合いしたら」
「そうした人って目的の為には手段を選ばないし」
一切とだ、富美子はこうも話した。
「その目的もね」
「自分の為よね」
「世の中上には上がいて」
それと共にというのだ。
「下には下もね」
「いるのね」
「死んだら絶対に餓鬼になるか地獄に堕ちる様な人が」
それこそというのだ。
「いてね」
「それでよね」
「お付き合いしたら不幸になるわ」
「本物の悪人とは」
「絶対にね、まあ浮気だけでもね」
「最低よね」
「けれどその最低よりも」
また言うのだった。
「最低な行いってね」
「あるのね」
「世の中ね、しかしね」
「しかし?」
「いや、不倫して離婚して」
富美子は今度は口をへの字にさせて腕を組んでどうしたものかという顔になって首を傾げさせて言った。
「その不倫相手と結婚する人いるけれど」
「タレントさんでもいるわね」
「これ絶対にね」
「幸せになれないわね」
「最初の相手の人が屑だとかだとね」
「いいけれど」
「まともな人で」
そう言っていい人でというのだ。
「不倫して」
「その不倫相手と再婚ね」
「また不倫して」
「自分か相手の人がね」
「若しくは両方がして」
その様になってというのだ。
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