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FAIRY TAIL〜水の滅竜魔導士〜
覆す力
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くる。何が起きているのかわからなかったが視線を落とすとすぐに原因がわかった。彼女の爪が俺のラッシュガードを切り裂いたために、肌が先程よりも露出していたからだ。

「ちょ・・・えぇ・・・」

これはこれでリアクションに困る。男だから隠すのはプライドが許さないしこのままだと観客たちがよくわからない歓声を上げ続けるしで思わずタメ息が漏れ出てしまう。

「あぁ、そういえばお前は男だったのか。一応」
「一応言うな!!」

セレーネさんの言葉に突っ込みを入れる。ただ、彼女はそれで気を良くしたのか、すぐさま攻撃に転じて来る。

「早っ!!」

その攻撃はまさしくドラゴン。水中の抵抗など一切ものともしないそれは休むことなく続いてくる。

(この人は確かに強い。でも・・・)

圧倒的な力を見せつけてくるセレーネさん。だが、俺はその中であることに考えが至っていた。

「見えた!!勝利への道筋が!!」

勝ちへの糸口が見えた俺はセレーネさんの攻撃を掻い潜り距離を取ると、酸素が尽きた魔水晶(ラクリマ)の交換を行うのだった。
















ウェンディside

ムーンさんの猛攻を間一髪で回避し続けているシリル。その奥ではシェリアがこれまたクロノスさんの攻撃をギリギリで防ぎ続けているのが見えた。

「あの二人もしかして・・・」
「ルーシィさんも気付きましたか?」

今二人が対峙しているのは恐らく五神竜の一人だったセレーネさんとアルバレス帝国のスプリガン16(セーズ)の一人だったディマリアさん。彼女たちの実力の高さがわかっているだけに、二人のことが心配になってしまい握り締める手に力が入ります。だけど・・・

「シリル・・・笑ってる?」

苦悶の表情を浮かべているシェリアとは対照的に、劣勢に見えるシリルはなぜか笑みを浮かべていました。それは追い込まれたことによる苦笑いなのかとも考えましたが、すぐに違うことがわかります。

(でも・・・ここからどうやって逆転するつもりなの?シリル)
















レオンside

「あれが戦乙女と言われていた女か」
「だけど、シェリアもギリギリで対処しきれているな」

竜王祭の時はウルティアさんの力がなければ戦いになることすらなかった二人。でも、シェリアはあれから大きく力を伸ばしていることもあり彼女の魔法から抜け出すことができるほどになっていた。

「ですけど、このままじゃ負けちゃいますよ!!」
「全然攻めれてねぇじゃねーかよ!!」
「キレんなよ」

戻ってきたサクラとトビーさん、ユウカさんは防戦一方に見えるシェリアに気が気ではない様子。ただ、それと対照的に俺とリ
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