第四章
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「彼とな」
「彼ですか」
「その名はスサノオ」
紅達の誰も知らない名前だった。
「スサノオという」
「スサノオ!?」
「誰だ、それは」
次狼も力も首を捻るだけだった。
「聞いたことがないな」
「何者だ、一体」
「とりあえずとんでもなさそうなのはわかるけれど」
当然ながらラモンも知らなかった。
「名前は御大層だし」
「兄さんもやっぱり」
「知らないな」
登もだった。
「スサノオ。日本神話のあの神の名前だが」
「名護さん知ってるの?」
「俺が知っているスサノオはそれだけだ」
正夫への返答もこれだけだった。
「だが。どうやら神話のスサノオではないようだ」
「そうだ。少なくともあのスサノオとは違う」
嶋もそれは否定した。
「しかし。その力はあのスサノオに匹敵する、いやそれ以上だ」
「あの神様よりも上ですか」
紅には今一つとしてわからないことだった。
「昔だ」
嶋はいぶかしむ一同に対して話をはじめた。
「ショッカーという組織があった」
「ショッカー」
「その名前は何処かで聞いたような」
「だが。何処でだ」
「話は長くなる」
嶋はショッカーという名前を聞いていぶかしむようになった一同にまた告げてきた。
「それでも。聞きたいか」
「御願いします」
紅がすぐに彼に言ってきた。
「それで何かわかるのなら」
「わかった。それではだ」
こうして嶋の手によりショッカーから今に至るまでの歴史が語られた。その長い歴史を聞き終えた紅達はあらためて唖然とするのだった。
「ショッカーから全ての組織が」
「そしてイマジンやファンガイアも」
「そうだ。全てはスサノオの作り出したものだった」
嶋は彼等に語った。
「全て。スサノオが作り出したものだったのだ」
「それでは素晴らしい青空の会は」
名護は己がいる組織のことについて考えを及ばせた。
「作り出したのは」
「私は元々インターポールにいた」
嶋はここではじめて己のことを一同に話してきた。このこともまた誰も知らないことだった。
「そこで滝和也という人がいた」
「ショッカーを倒す時に仮面ライダーと協力した人でしたね」
「そうだ。これは今話した通りだ」
「ですね」
紅はショッカーから今に至るまでの歴史を聞いた時に既にそれを聞いていたのだった。
「その人ですか」
「私はインターポールから日本の内閣調査室に入った」
このこともまたはじめて話すことだった。
「国籍もアメリカから日本に変えてだ。そして内閣府の内密の直属組織として設立されたのが素晴らしき青空の会だったのだ」
「そうだったのですか」
名護も全く知らないことだった。
「あの時バダンがあったがそれは十人のライダー達や滝和也達に倒された。このこともま
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