第三章
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「木戸さんも嶋さんも相変わらずで」
「この時代の俺達はどうなった?」
「どっか他の国に行っちゃったんだよ」
これが正夫の返事だった。
「何かネオファンガイアともどこかで戦ってるらしいけれど色々なライダー達と一緒にあちこちで戦ってるよ」
「ああ、あの人達だね」
ライダーと聞くとすぐに思い当たる節がある紅だった。
「電王の人達だよね」
「何かどっかから電車が出て来てそこから赤鬼とか変なのが一杯出て来たことはあったよ」
「その人達のことは知ってるよ」
紅は過去の共闘から彼等を知っているのだった。
「そうなんだ。この時代も行き来しているんだ」
「電王だったな」
名護も言う。
「渡君から聞いてはいるが会ったことはない」
「僕も会ったの一回だけだよ。この時代のパパも名護さん達もその電車に乗って何処かに行っちゃったんだ。それで僕一人じゃ無理だから二十二年前のパパ達を呼んだんだ」
「何かこの時代もかなりややこしいんだね」
「ネオファンガイアがいるのはわかったがな」
ラモンと次狼はそれぞれ言う。
「しかし。それでも他に何かいそうだな」
「他にか」
「渡の話だとファンガイアの他にイマジンという連中もいる」
紅を見つつ話す次狼だった。
「そしてこの時代にも他の敵がいる。色々とややこしいことになっているな」
「とりあえず僕達の相手はファンガイアだけだよ」
正夫はまた彼等に述べる。
「ファンガイアと大体一緒だと思うから気にしないで」
「ビショップがいる」
登はこのことをまた考えた。
「だとすれば奴はキングを蘇らせファンガイアの世の中を作ろうとする。止めなければな」
「それはわかっている。ではすぐに動くとしよう」
名護の決断は早かった。
「正夫君」
「はい」
「案内しなさい。まずはカフェ=マル=ダムールに」
こうしてハンバーグを食べ終えてからそのうえでカフェに向かう一同だった。店に入ると紅達の時代と全く変わらない木戸がカウンターにいた。
「あれ、渡君達帰ってたの」
「木戸さん・・・・・・」
「本当に何も変わっていないな」
紅も名護も本当に彼が全く変わっていないことに驚きを隠せない。
「今七十七歳ですよね」
「それなのに皺も髪の毛も変わらない」
「そういう君達は急に若返ったね」
木戸は驚く彼等の顔を見て言うのだった。
「何か美容でいいのを見つけたのかい?」
「やっぱり御本人みたいですね」
「そうだな」
紅と名護はそれを確かめ合うことになった。やはり間違いがなかった。
「ということは嶋さんも」
「そのままか」
「やはりここに来たな」
ここでまた店の扉が開いた。そうしてそこからその嶋が入って来たのだった。
「久し振りと言うべきか暫くと言うべきか。どちらかわからな
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