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夢幻水滸伝
第三百二十五話 東進の為にその四

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「ええな」
「五人に来てもらって」
「それで早速や」
 トウェインは確かな声で言った。
「碧ちゃんとあの四人にや」
「お話をされますか」
「そしてな」
 そのうえでというのだ。
「来てもらうで」
「私も国木田さん達の戦力は欲しいです」
 強い声でだ、エリカはトウェインに答えた。
「ただ女なんで国木田さんに誘われることはなくても」
「ああ、あの娘はそっちの趣味はないからな」
「男の人だけですね」
「旦那さん一筋でな」 
 そうすることを心に定めていてというのだ。
「一生添い遂げるつもりや」
「そうしたお考えですね」
「それで子供もな」
「何人ももうけられるのですね」
「多ければ多い程ええってな」 
 その様にというのだ。
「言ってるわ」
「そうですか」
「ああ、ほんまにな。そやけど女の子にはな」
「何も言わへんですね」
「そうや」
「そうですね、そやから国木田さんはええですが」
 エリカとしてはというのだ。
「あの四人は」
「怠けるな」
「しかもいい加減で」
「四人共日本人やけどな」
 トウェインはここでこう言った。
「いや、わい日本に来るまで偏見あったわ」
「日本人は皆真面目ですね」
「勤勉でな」
「私もです、そやけど」
「人それぞれやな」
「そうですね」
「碧みたいなしょびっちもおれば」
 そしてというのだ。
「あの四人みたいな怠け者もおる」
「そうですね」
「そやからな」
 だからだというのだ。
「ほんまな」
「人それぞれで」
「一概に言えんわ」
「日本人はこうやろ」
「八条学園に来てわかったわ」
「もっと言えばその国それぞれですね」
「そやな、ロスには今一人洒落にならん日本人おるけどな」
 こうも言うのだった。
「日本におってロス生まれとして注目してるわ」
「オオタニさんですね」
「そや、あの人は凄過ぎるわ」
「あの、比較対象があまりにも」
 ヘミングウェーもそれはと言ってきた。
「私の出身地シアトルのマリナーズにはです」
「イチローさんおったな」
「佐々木さんも。そやけどです」
「その二人すら遥かに凌駕する怪物やからなあの人」
「投打二刀流に」
 それにというのだ。
「そのどちらも飛び抜けた能力ですさかい」
「一六五キロ投げて魔球幾つも持っててな」
「シーズンでホームラン四十本以上です」
「しかも俊足で守備もええ」
「確実にバケモノです」
 トウェインが見てもだ。
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