第三百二十五話 東進の為にその二
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「アイダホ、モンタナ、ワイオミング、ノースダコダ、サウスダコタ、ミネソタ、ウイスコンシンまでな」
「一気にですか」
「七つの州を掌握してな」
そうしてというのだ。
「勢力を拡大して」
「三人をですね」
「圧倒するわ」
「そうしますか」
「そや、ただあの三人の牽制はな」
これはというのだ。
「大事や、わいが自らな」
「されますか」
「カルフォルニアから攻める動きを見せて」
そうしてというのだ。
「実際に隙あれば攻めるしな」
「そうしてですね」
「牽制してな」
そしてというのだ。
「動きを止めて」
「そうしながらですか」
「勢力を拡大する、ただわいは三人を牽制して」
そうしてというのだ。
「自分とヘミングウェーもな」
「やることがありますか」
「内政も必要や」
勢力圏内のというのだ。
「それも進めたいし三人の牽制に自分等もな」
「加わるのですね」
「そや、それで勢力拡大を行うのは」
今挙げた諸州にというのだ。
「実は声をかけることにしてる」
「あの人達ですね」
ヘミングウェーは困った顔で応えた。
「国木田さんと」
「大和の四人組や」
「そうですね」
「あの五人にな」
「声をかけて」
「そしてな」
そのうえでというのだ。
「一時的にな」
「私達の仲間になってもらいますか」
「それで勢力拡大は主にな」
「あの方々に行ってもらいますか」
「そう考えてる」
トウェインはヘミングウェーに話した。
「わいとしてはな」
「正しい戦略です」
ヘミングウェーは微妙な顔で答えた。
「そして人選も」
「そやな」
「はい、ですが」
それでもとだ、ヘミングウェーはトウェインに言うのだった。
「まず大和の四人ですが」
「めっちゃいい加減で怠け者でな」
「兎角働きません」
そうした者達であることを言うのだった。
「厄介なことに」
「能力はあるけどな」
「はい、そしてです」
ヘミングウェーはさらに言った。
「国木田さんは」
「男好きやな」
「どなたでもいきなり婿にならんかのうで」
こう声をかけてきてというのだ。
「そしてです」
「結婚と初夜の話をするな」
「子供の話も」
「正直ドン引きやな」
「そうした方なので」
「あれで男と手をつないだことないからな」
トウェインは彼女のこのことを話した。
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