第百二十七話 告白その二
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「行って来るわね」
「ううん、じゃあね」
「行って来てね」
「渋谷にね」
「アルバイトにね」
誰も気付かないままだった。
クラスメイト達は咲を見送った、そして咲は。
クラスそれに学校を出てだ、半分駆ける感じで駅まで行って電車に乗って渋谷にまで行ってだった。
それからすぐにだハンバーガーのチェーン店に行き。
「ビッグバーガー下さい」
「そちらですね」
「はい、スペシャルで」
こちらでと言うのだった。
「お願いします」
「そちらですね」
「二つお願いします」
「わかりました」
店員さんも頷いた、そしてだった。
咲はハンバーガーを買いその後でだ。
コンビニに行ってだ、今度は。
「お握りですか」
「梅とおかかを」
その二つをというのだ。
「下さい」
「こちらですね」
「はい」
そのお握り二つを手に店員さんに話した。
「お願いします」
「それでは」
こうしてお握りも買ってだった。
ここだと決めていた花屋に入ってだ。
「ヒヤシンス下さい」
「どれにしますか?」
「こちらを」
一番豪勢そうなそれを指差して言った。
「お願いします」
「こちらですか」
「そうです」
花屋の店員さんにも答えた。
「お願いします。プレゼントに」
「それにですか」
「持って行きますから」
だからだというのだ。
「装飾もです」
「していいですね」
「はい」
是非にと言うのだった。
「お願いします」
「それでは、ただ」
「ただ?」
「重くなりますが」
店員は咲にこのことを忠告した。
「それでもです」
「いいです」
微笑んでの返事だった。
「私も」
「そうですか」
「私がです」
咲自身がというのだ。
「持って行きますから」
「あの、鉢ごとでも」
「いいです」
咲の返事は変わらなかった。
「むしろです」
「鉢でないとですね」
「その方がずっと花が生きますから」
それでというのだ。
「是非です」
「鉢で、ですね」
「鉢に入れて」
咲はさらに言った。
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