第一章
[2/2]
[9]前 最初 [2]次話
集めて蘇らせた」
「その通りだ」
登が力の言葉に答える。
「そうして蘇った。だがそのキングは」
「倒れた」
これは間違いのないことだった。
「間違いなくな」
「ではビショップはだ」
次狼はまた言った。
「誰かが蘇らせたのか?」
「蘇らせた?」
「そうだ。だとすれば誰だ?」
紅に言葉を返したうえでまた述べる。
「ビショップや他のファンガイア達を蘇らせたのは」
「まずはそれを考えるべきか」
名護は腕を組んで思索に入った。
「そうしようか。では正夫君だったな」
「はい」
正夫は名護の言葉に応えた。
「案内しなさい。この世界のことを」
「この世界をですか」
「そうだ。まずはこの世界を知ることだ」
名護の言うことは至極当然のことだった。彼はまずこの世界を知ることからはじめようというのだ。
「図書館か。それとも本屋か」
「ネットでもいい?」
正夫の返事は随分と軽いものだった。
「そっちの方がすぐだけれど。ほら」
「あっ、本当だ」
ラモンは正夫が出してきたその携帯を覗き込んで述べた。見れば携帯でネットがつながっていた。彼等の時代とは比べ物にならない程進歩していた。
[9]前 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ