第四幕その四
[8]前話 [2]次話
「その時は優しさも知恵もね」
「発揮されるんだね」
「時には知恵か優しさがあって」
そうしたものがというのです。
「勇気がね」
「発揮されるんだね」
「この三つは別々にあるんじゃなくて」
そうでなくてというのです。
「それぞれ合わさっていて」
「影響し合っているんだ」
「そうしたものよ、言うなら三つの宝石がね」
知恵、優しさ、勇気がというのです。
「お互いにね」
「つながってるんだね」
「そしてね」
「影響し合っているんだ」
「そうしたものってね」
「ドロシーは考えているんだね」
「今はね、貴方達三人はそれぞれ三つのものを強く持っていて」
そしてというのです。
「その中でなのよ」
「僕は勇気、かかし君は知恵、樵君は優しさをだね」
「最も強くね」
まさにというのです。
「それぞれね」
「持っているのよ」
「成程ね」
「それでこれからもね」
是非にというのでした。
「発揮していってね」
「そうなる様にするよ」
「そうしてくれたらね」
ドロシーは臆病ライオンににこりと笑って答えました。
「私も嬉しいわ」
「お友達としてだね」
「ええ、お友達が頑張ってくれたら」
そのお友達として言うのでした。
「私もね」
「嬉しいんだ」
「貴方も他の人達も頑張ってくれたら」
「そう言われると僕もだね」
「そうでしょ、私達が頑張ったら嬉しいでしょ」
「応援したくなって困っていたら」
それならというのです。
「是非ね」
「助けたくなるわね」
「そうなるのがね」
それがというのです。
「本当のお友達だね」
「そう思うわ、ただね」
「ただ?」
「いや、素直にこう思えることが」
それがというのです。
「いいのよね」
「そうなんだ」
「外の世界には嫉妬っていう感情があって」
「どんな感情かな」
「その人が活躍したり凄かったりするとね」
そうならというのです。
「嫌に思って何なのよってなるね」
「そうした感情なんだ」
「よくない感情よ」
こうも言うのでした。
「怒ったり慢心したりするのと一緒で」
「よくないもので」
「それでね」
その為にというのです。
「嫉妬することはね」
「よくないことで」
「お友達が活躍したりして」
「素直に喜べることは」
それはというのです。
[8]前話 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ