【プロローグ】新暦65年から94年までの出来事。
【第4章】Vividの補完、および、後日譚。
【第8節】背景設定4: 主要な管理世界の特徴について。
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当時、この遷都は、サグアディエ近辺の住民たちからは『プライドを捨てて、他の世界に尻尾を振った』と酷評されましたが、『年々、ミッドやヴァイゼンとの人的交流が密になってゆく』という状況下では、なかなかに合理的な判断でもありました。
(ちなみに、〈九世界連合〉の時代には、いろいろな意味で、ミッドとヴァイゼンが「二大強国」でした。)
〈管9ドナリム〉でも、旧来の首都オルバランを放棄して(元々、クラナガンとは時差が無い土地に建っていた)州都ブラゲルドを新たな首都としましたが、後に「都市インフラの老朽化」などの理由により、オルバランは「事実上の廃墟」と化してしまいました。
(ダールヴは、この「廃都」オルバランで生まれ育ちました。)
また、〈管8フォルス〉では、旧来の首都タルクノスが、クラナガンなどとは偶然にも「およそ8時間」の時差があったため、そのはるか東方、クラナガンなどと時差が無い土地に「第2首都」ガスプシャルスを築き、さらには、両首都から斉しく8時間ほどの時差がある土地に「第3首都」クラドモクスを築き上げました。
これは、第一に「莫大な額の継続的な公共事業」であり、また、首都機能の分散によって「一極集中を避けるための措置」でもあり、さらには、惑星単位で「首都機能の24時間営業」を可能にするための施策でもありました。
【もちろん、そうした一連の施策は、現実には「当初の想定」ほど上手くは機能しなかったのですが……それは、また別のお話です。】
その後、新たに「管理世界」となった諸世界は、みな、首都に関しては『パルドネアやモザヴァディーメのように旧来の首都を維持するか。それとも、ゼナドリィやドナリムのように「ミッドを始めとする四世界」に追随する形で遷都をするか。あるいは、フォルスのように複数の首都を運営するか』の選択を迫られることになります。
「主要な22個の世界」で言うと、いずれも小国の〈管12フェディキア〉と〈管13マグゼレナ〉と〈管19ゲルドラング〉の三世界は、ゼナドリィと同様に、クラナガンなどと時差が無い土地に新たな都市を造営し、そこに遷都しました。
(それぞれ、古都ルンバギアからゲマルヴィアへ、廃都ディオステラからラドレスカへ、旧都ゼブロムニスからバルグルンドへと遷都しました。)
また、〈管14シガルディス〉と〈管15デヴォルザム〉と〈管22ハドマンド〉の三世界は、「事実上」複数の首都を運営しています。
(それぞれ、ヴォグニスとレムニェスタとドゥムゼルガ、ドグディガムとブルートブルグとモルセーラ、グリドヴァルカとジョグルディグナとネブニクシャルドが首都として機能しています。)
そして、〈管16リベルタ〉を始めとする「他の七つの世界」は、それぞれに事情があって、旧来の首都をそのま
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