暁 〜小説投稿サイト〜
魔法戦史リリカルなのはSAGA(サーガ)
【プロローグ】新暦65年から94年までの出来事。
 【第4章】Vividの補完、および、後日譚。
 【第8節】背景設定4: 主要な管理世界の特徴について。
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無茶な設定はできません。普通に考えれば、「大半の世界で、大型の衛星は一個だけ」ということになります。

【木星のような巨大惑星であれば、重力それ自体も強く、その重力圏(衛星を衛星として引き止めておける範囲)も相当に広いので、その圏内に「ガリレオ衛星」のような大型の衛星(つき)が四つあっても、特に不都合は(しょう)じないのですが……。
 地球サイズの可住惑星の場合は、重力も弱く、その重力圏も決して広くはないので、その狭い範囲内に(ルナ)のような大型の衛星(つき)が二つも三つもあると、それらの衛星はお互いの重力で相手の公転軌道を乱し合う関係になってしまい、十億年単位の長い目で見た時に、衛星としての公転軌道が安定しないのです。
 一連のコンピューター・シミュレーションによれば、一方の衛星(つき)が母惑星の重力圏外にまで(はじ)き出されてしまったり、最悪の場合には、母惑星の上に墜落してしまったりするそうです。
 つまり、公式には『惑星ミッドチルダには衛星(つき)が二つある』という設定になっているのですが、実は、これは「かなり特殊な状況」なのです。
 また、逆に大型の衛星が一つも無いと、今度は『惑星の自転軸の傾きが安定しない』という話があるので、実は、これもまた「有人世界としては」かなり珍しい状況なのだろうと思います。】

 そこで、この作品では、『主要な22個の管理世界に限って言うと、大型の衛星(つき)が二つある世界は、〈管1ミッドチルダ〉と〈管15デヴォルザム〉の二つだけである』という設定で行きます。

 さて、『母恒星(たいよう)についても衛星(つき)についても、あまり無茶な設定はできない』ということは、要するに、『それぞれの世界の特徴は、もっぱら「惑星本体」にある』ということになります。
 となると、最初に考えるべき設定は、やはり「物理的なサイズ」だろうと思うのですが……実のところ、表面重力のことを考えると、これもやはり、あまり無茶な設定はできません。

【以下は、個人的な推測になりますが、地球の表面重力を「1G」と表現すると、老若男女が普通に二本の足で立って「ごく当たり前の日常生活」を送るためには、1.25Gぐらいが上限であり、また一方、十億年単位で「充分な量の大気」を維持するためには、0.8Gぐらいが下限となるのではないでしょうか。
(ちなみに、火星の重力は、わずか0.4Gにすら達していません。)
 ところで、平均密度が同じであれば、惑星の質量は当然ながらその体積に比例します。しかし、その体積は半径の3乗に比例し、また、表面重力は「質量÷半径の2乗」に比例するので、この式の「質量」に「半径の3乗」を代入すれば、結果として『表面重力は半径に比例する』という話になります。
 これは、あくまでも『平均密度が同じであれば』の話
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