【プロローグ】新暦65年から94年までの出来事。
【第4章】Vividの補完、および、後日譚。
【第7節】キャラ設定4: ヴィクトーリア・ダールグリュン。
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とは言えません。
その代わりに、父方祖母のリアンナ、父方叔父のダミアンやエリアス、母方伯父のフランツなどからは、彼女は大変に可愛がられて育ちました。
そして、新暦74年1月。
ヴィクトーリアは12歳になると同時に、通信教育で義務教育課程を修了し、当主(祖父ベルンハルト)から早々と「個人の家」を与えられました。
経済的な援助はまだ当分の間、続けられるので、あくまでも「形式的に」ですが、「本家からは独立した分家」の主として認められたのです。
(あえて悪く言うならば、『親から疎まれた挙句に、放り出された』という形です。)
場所は例の「別邸」のすぐ隣で、せいぜい七百坪たらずの土地に、母屋がひとつ、離れがふたつ立っているだけの(ダールグリュン家の基準からすれば)随分と「倹しい家」でしたが、『何かとウザい両親から適度な距離を取ることができた』というだけでも、ヴィクトーリアにとっては充分に嬉しい状況でした。
また、これを機に、エドガー(14歳)は、正式にその家の「執事」になりました。
【ただし、「執事」というのは本来、「その家の使用人たちの長」のことであり、家の主が不在の折りには、主に代わって、その家の使用人たち(メイドや料理人や庭師や馬丁や雑役夫など)に、さまざまな指示を出す権限を持った人物のことです。
原作では、エドガーがまるっきりヴィクトーリアの「個人的な従者」のように描写されていますが、これは「執事の本来のあり方」ではありません。
この作品では、『エドガーは4歳の頃からヴィクトーリアと一緒に暮らしており、8歳の頃からは正式に(内容的には、今までどおりに)彼女の「個人的なお世話係」を務めていたために、執事になってからも、事実上、その役を兼任しているのだ』という「解釈」をしておきます。
もちろん、『家の規模も小さく、わずかな数の使用人たちもみなベテランなので、平素は執事がわざわざ一人一人に指示を出すまでもない』というのも、エドガーが日常的には「個人的な従者」のように振舞っていられる理由のひとつなのでしょう。】
それからも、ヴィクトーリアは連日のように隣の「別邸」を訪ね、しばしば庭先でジークリンデと練習試合のようなことをしていたのですが、そこへふらりとやって来た「放浪者」エリアスは、そんな二人の様子を見て、可愛い姪とその親友にIMCSへの参加を勧めました。
それを受けて、ヴィクトーリアは早速、その年のIMCS第22回大会に12歳で初出場しましたが、ジークリンデは、当時まだ何かと引きこもりがちな性格だったため、その年は(エドガーとともに)ヴィクトーリアのセコンド役を務めるに止まりました。
そして
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