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魔法戦史リリカルなのはSAGA(サーガ)
【プロローグ】新暦65年から94年までの出来事。
 【第4章】Vividの補完、および、後日譚。
 【第7節】キャラ設定4: ヴィクトーリア・ダールグリュン。
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その後、ダールグリュン家の当主は代々、努めてミッド人の女性を妻に迎えて来ました。
 結果として「雷帝の血」はどんどん薄まっていきましたが、それでも、おおよそ三世代に一人ぐらいの割合で、先祖返りのように「雷帝の力」を受け継ぐ者が現れます。
 後に第11代の当主となるテオドールも、その一人でした。旧暦526年(新暦で前14年)の生まれなので、『わずか13歳で執務官になったという「伝説の」ガイ・フレイルとも同い年だ』ということになります。
 テオドールは新暦6年に19歳で執務官になると、嫡子の座を弟に譲り、当主(祖父)の許可を得てダールグリュン家の領内に個人所有の「別邸」を新築した後、翌年の秋には「ウベルティ家」の本家から妻を迎えました。

【ミッドチルダが「聖王家直轄領」となった後、聖王家の直臣(じきしん)が「総督」としてミッドに赴任し、そのまま土着して、すべてのミッド貴族たちの上に君臨しました。
 それが、フランカルディ家。つまり、事実上の「ミッド王家」です。
 また、ミッドへ移住したベルカ貴族たちは皆、ミッドが独立する以前は「ベルカの法と流儀」に(のっと)って生活していたので、分家が「苗字」を変えるのは当然のことでした。
 上記の「ウベルティ家」や下記の「サラサール家」は、ともにそうした「旧暦以前の(ミッドが独立する以前の)時代」に成立した「総督家からの古い分家」であり、それらの「四大分家」は、ミッドでは今もフランカルディ家に次ぐ「名門中の名門」とされています。】

 一方、新暦16年には、テオドールの下の妹が「サラサール家」の本家の嫡子に嫁ぎましたが、そこで生まれた2男3女のうちの次女は、後に、同家の「第二分家」の嫡子に嫁ぎました。
(そこで生まれた4女と1男のうちの末子が、後に「ジャニスの夫」となるスラディオです。)

 テオドールの子供は男子3名のみでしたが、その長子ベルンハルトは、新暦29年にミゼット提督の姪「リアンナ・クローベル」と結婚しました。
 彼の子供も、やはり、男子3名のみでしたが、その長子ハロルドは、新暦56年に「フランツ・バールシュタイン博士」の妹ベルタを妻に迎え、後に3男と1女を(もう)けました。
 その1女(第二子)が、新暦62年の5月に生まれたヴィクトーリアです。
(つまり、彼女には、父方の叔父が二人、実の兄が一人、実の弟が二人います。)
【後に、ベルンハルトの長子ハロルドは、ミッド中央政府で政治家になり、次子ダミアンは、管理局の査察部に入って、82年には44歳で少将となり、末子エリアスは(表向きの話としては)住所不定の「放浪者」となりました。】


 さて、ヴィクトーリアは、ダールグリュン本家では63年ぶりに生まれた女の子であり、そのためか、曽祖父テオドールは彼女を溺愛しました。彼女に
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