【プロローグ】新暦65年から94年までの出来事。
【第4章】Vividの補完、および、後日譚。
【第7節】キャラ設定4: ヴィクトーリア・ダールグリュン。
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りましたが、実際には、歴史上それを現実に成し遂げたのは、第六の時代に北部州を統一したグンダハール王国の王だけでした。
(かつて北部州の西半分には数多くの王国が存続していたのですが、第二戦乱期には〈闇の書〉がベルカ世界の中央大陸の「北部州から西部州にかけての地域」に長らく居付いていたため、それらの王国は次々に滅び去って行ったのです。)
【以後、グンダハールは「帝国」を名乗り、その称号を維持するためにも、北部州における「分離独立運動」(帝国に対する反乱)をひとつひとつ丹念に潰してゆくことになります。】
他では唯一、南部州のガレア王国が統一に「やや」近いところまで行きましたが、北部州に比べると(面積は似たり寄ったりでも)人口が随分と多かったために、結局のところ、南部州は最後まで完全な統一には至りませんでした。
一方、東部州と西部州では、広さと地形の関係で国家の統合がなかなか進まず、最後まで十数個もの国家が林立したままだったと言います。
また、第三戦乱期には、諸王はもっぱら「聖王連合」と「反聖王連合」とに分かれて相争いましたが、聖王連合の中核を成すのは、下記のとおり、各州に一つずつの「四大同盟国」でした。
北部州には、〈雷帝〉ダールグリュン四世が統べるグンダハール帝国。
南部州には、〈冥王〉イクスヴェリア一世を擁するガレア王国。
東部州には、〈覇王〉クラウス六世に率いられたシュトゥラ王国。
西部州には、〈剣王〉アルトゥリウス三世を掲げるダムノニア王国。
その戦乱期が終了した後、〈大脱出〉の時代には、「雷帝の末子」ヴェンデルがミッドに落ちのびて、「ダールグリュン家」の初代当主となりました。
【古代ベルカでは、王侯貴族の「苗字」は、「直系相続で継承される、具体的な身分や立場」と不可分に結びついていたので、『最終的には、ただ嫡子だけが親の苗字を受け継ぎ、他の子供たちはみな「分家」して苗字を変える』というのが、全く当たり前のことだったのです。】
〈冥王〉イクスヴェリア本人も、オルセア経由でミッドに渡り、内海に面した地下神殿の遺跡の奥で永い眠りに就きました。
そして、「覇王の嫡子」ハインツ・S・S・イングヴァルトもまた、ミッドへ移住しました。
一方、〈剣王〉アルトゥリウスは、『生涯、子供には恵まれなかった』と伝えられています。
【だからこそ、彼は自分の「甥」に王位を継がせるつもりでいたのですが、その甥は一体何を考えたのか、突如として彼に反旗を翻し、カムランの戦いで彼と「相打ち」になったのだそうです。
そこで、今では『ダムノニアの王家は、ベルカ世界とともに滅び去った』というのが、歴史学界での「通説」となっています。】
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