【プロローグ】新暦65年から94年までの出来事。
【第4章】Vividの補完、および、後日譚。
【第4節】新暦80年、9月までの出来事。
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佐官になった関係で、ゲノムもいろいろと局の方で調べられたんスけど、どうやら、ゲノム親の一人がメガーヌさんらしいんスよ」
ファビア「確か……戦闘機人事件が67年、ウェンディさんの始動が71年。時期的には、かなりギリギリなのでは?」
チンク「いや。姉上やスバルのことを考えると、戦闘機人事件より前に、クイント殿やメガーヌ殿の細胞は、どこかですでに採取されていたと考えるべきだろう」
ルーテシアは、ちょっと頭を抱えながら、思わずこうボヤきました。
「まあ、クイントさんのゲノムが、そのままノーヴェに使われてたんだから、ママのゲノムも部分的には誰かに使われてるかも、とは思ってたけどさあ。……私と実際に血のつながった妹分が、選りにも選って、ウェンディかあ……」
「え? なんスか、その反応は!(不本意)」
「いやあ、人間性って、やっぱり、遺伝子とはそれほど関係ないんだなあ、と思って」
「うわあ。なんかメッチャひどいコト、言われてるような気がするっス!(泣)」
「いや、気がするんじゃなくて、アンタ、それ、実際に言われてるわよ」
ティアナは無情にも、笑ってウェンディにそう追い打ちをかけました。
キャロ「うわあ……。それ、今、わざわざ言う必要って、あります?」
ファビア「ティアナさんって、時々とんでもなくヒドイこと、言いますよね?」
ティアナ《ええ……。選りにも選って、アンタがそれを言うの? ……ねえ、スバル。私、やっぱり、この子とだけは友だちに成れそうにないんだけど。》
スバル《う〜ん。それは同感だけど、今のは、ティアナもちょっと大人気無かったんじゃないかな?(苦笑)》
そうして、三日目の朝食後のことです。
キャロ「私たちはまだ休暇が残っているので、もう一日、ゆっくりして行きます」
スバル「いいな〜。私たちは、明日からまた仕事だ〜」
そんな会話の後、昼前に、なのはたち8人はミッドに帰りました。
(時差の関係で、4時間後にクラナガンに着いた頃には、現地ではもう夜になっています。)
その後も、ルーテシアとファビアとエリオとキャロは、四人でいろいろと話し合ったりしていたのですが……午後になって、〈本局〉からキャロの許へ『例の件の特別許可が下りた』という連絡が入りました。実は、キャロは以前から『一度、ヴォルテールと直接に面会したい』と、局に申請していたのです。
もちろん、「アルザス側の論理」としては、キャロは現実に「黒竜の巫女」なのですから、みずから「黒竜」に会うのに第三者の許可など全く必要は無いはずなのですが、キャロも管理局員である以上は、「管理局の顔を立てること」も多少は必要な訳で……無用の軋轢を事前に避けようとすると、やはり、こうし
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