【プロローグ】新暦65年から94年までの出来事。
【第4章】Vividの補完、および、後日譚。
【第4節】新暦80年、9月までの出来事。
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私の父の『御神真刀流・小太刀二刀術』における小太刀の使い方ととてもよく似ているの。
ただ、あの技法は本来、護身術か、さもなくば暗殺術の類であって、競技試合には必ずしも適してないんじゃないかしら?」
「なのはさんのお父さんって、暗殺者だったんスか?!」
「いやいや!」
なのはは『何故そう思うのか?』と言わんばかりに苦笑しつつ、ウェンディに向かって手を横に振って見せました。
「父は護身の方よ。若い頃は、重要人物の護衛とかをやってたの。もっとも、私が5歳の頃には、もう大ケガをして早々と引退しちゃったんだけどね」
【後に、この時の会話が誤って漏れ伝わり、さらに尾ヒレがついた結果、いつしか犯罪者たちの間では、『本局の〈エース・オブ・エース〉は、実は故郷の管理外世界では大変に高名な「暗殺者の一族」の出身で、彼女は今も、その気になれば格闘による暗殺ぐらいは「お手の物」なのだ。下手に格闘戦など挑もうとしてはいけない』という誤った情報が「まことしやかに」語り継がれるようになってしまいました。(苦笑)】
引き続き、露天風呂では、こんな一幕もありました。
ギンガは、つい先日、親友のデュマウザから『どうやら、妹のメルドゥナが執務官を諦めた理由のひとつは、体が育ちすぎて飛びづらくなったことらしい』と聞いていたので、フェイトに対してそのまま『実際に、そういうことって、あるんですか?』と質問してみたのです。
「そうね。十代前半から空士をやってる人の場合は、体の成長がかえって重荷になってしまうこともあるわ。まあ、『慣性コントロール』ができるようになれば、体重なんて全く関係なくなるんだけど」
「そう言えば、フェイトちゃんも一時期、飛行速度が落ちてたよね。……あなた、いつからこんなに育ったんだっけ?」
フェイトのすぐ隣で、なのはは、お湯に浮かぶ「フェイトの乳房」を間近にじっと見つめながらそう言いました。
「なのは。体の特定部位に向かって語りかけるの、やめてくれる?」
フェイトもさすがにちょっと恥ずかしそうです。(笑)
また、二日目のチーム対抗戦では、『事前の意思疎通が不十分だったために、ティアナが、味方のはずのファビアに後ろから撃たれてしまう』などというアクシデント(苦笑)もありましたが、一連の訓練は何とか無事に終了しました。
そして、夕食の席で、ファビアは不意にこう話を切り出します。
「さて、お互いに気心もよく知れたところで、いささか無遠慮な質問をさせていただきたいのですが」
ティアナ《う〜ん。そんなに「よく知れた」かなあ?(疑惑)》
スバル《まあまあ。本人もちゃんと謝ったんだし。(苦笑)》
「ヴィヴィオは、聖王オリヴィエのクローンだと聞きました。今ここに
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