【プロローグ】新暦65年から94年までの出来事。
【第4章】Vividの補完、および、後日譚。
【第4節】新暦80年、9月までの出来事。
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せんが、まだ11歳の少女にその両立を求めるのは、さすがに『理想が高すぎる』と言うものでしょう。
また、目立った新人も、フロンティアジムの「期待の新人」である「槍の使い手」リンギア・ヴリージャス(12歳)ぐらいのものでした。
彼女は、予選のエリートクラス2回戦までは順調に勝ち進みましたが、3回戦でミカヤ(19歳)にいきなり「秒殺」されてしまいました。
一方、昨年の新人クヴァルゼ・ムルダン(13歳)は、予選準決勝でアインハルト(13歳)に敗退します。
リオ(11歳)は、予選準決勝でテラニス(17歳)を相手に奮闘しましたが、惜しくも敗退し、ヴィヴィオ(11歳)もまた、予選決勝でザミュレイ(18歳)に惜しくも判定負けを喫しました。
その結果、ナカジマジムからは、アインハルトとミウラだけが都市本戦へ進出、ということになります。
なお、シャンテ(15歳)も、予選決勝でジークリンデ(17歳)と当たってしまい、そこで敗退していました。
そして、翌9月になると、またカルナージで、今度は大人たちの合同訓練がありました。
参加者は、「地元民」のルーテシアとファビアの他に、なのは、フェイト、スバル、ティアナ、エリオ、キャロ。さらに、ギンガ、チンク、ディエチ、ウェンディの計12名で、2泊3日の少しばかり慌ただしい日程です。
ギンガやチンクの参加はやや珍しいことでしたが、本人たちによれば、『この4月から地上本部勤務となったので、少し鍛え直したい気持ちだった』とのことでした。
ディエチとウェンディもカルナージは初めてです。
【ウェンディは、コミックス第2巻でも描かれていたとおり、79年の5月にも行きたがっていたのですが、今回、初めて来ることができました。】
そして、一日目の訓練後、全員、露天風呂でくつろいでいた時のことです。
ティアナとウェンディは仕事明けで、最近のミッドの事情にはやや疎いようなので、ディエチが今年のIMCS地区予選の内容を二人に説明しました。
(教会本部のオットーやディードたちが忙しくて身動きが取れずにいる一方で、彼女だけは昨年に続いてヴィヴィオたちの練習の手伝いをしていたのです。)
ディエチはまず、地区予選でのナカジマジムの活躍について、全体としては、やや残念な結果に終わったことを語りました。
「それから、わたし個人としては、クヴァルゼ選手に注目していました。今回、アインハルトさんには、さすがに敵いませんでしたが、とにかく身のこなしが軽くて、面白い戦い方をする選手なんです」
すると、なのはもその話題に乗って来ました。
「ああ。実は、私も彼女にはちょっと注目していたわ。彼女の『諸手流・短杖二杖術』における短杖の使い方は、
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