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魔法戦史リリカルなのはSAGA(サーガ)
【プロローグ】新暦65年から94年までの出来事。
 【第4章】Vividの補完、および、後日譚。
 【第4節】新暦80年、9月までの出来事。
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リオ。他には、オットーとディード。エリオとキャロ。そして、現地在住のルーテシアとファビアの、合計12名がこれに参加しました。
(今回、なのはやフェイトやスバルやティアナは、仕事で来られませんでした。)
 オットーとディードが言うには、『今年は「教会の行事」の関係で来月からは忙しくなり、地区予選や都市本戦の応援にはとても行けそうにないので、今月のうちに「お手伝い」をしに来た』とのことです。

 練習会では、恒例のチームバトルにおいて、エリオが1 on 2で「ミウラとリオ」を圧倒したり、基本ルールが「空戦禁止」なので、ディードが予想以上に苦戦したり、ファビアの精神攻撃魔法がシャレにならない代物だったりと、実にいろいろな出来事がありました。
【精神攻撃魔法の被害者は、主にキャロでしたが、以後、練習会での精神攻撃魔法は「禁じ手」となりました。危うく、真竜が召喚されてしまうところでした。(苦笑)】


 また、訓練後には、オットーとディードが露天風呂で以下のような話をしました。
「教会の成立は、旧暦259年、新暦で前281年のことですから、今年でちょうど360年になります。伝承の信憑性にはやや疑問もありますが、ともかく、今年は『教会成立360周年記念祭』ということで、いろいろな行事が目白(めじろ)押しなんですよ」

 なお、オリヴィエも当初は「現在の教会本部」のすぐ近くで「自分の書斎」に(こも)って暮らしていたのだそうです。もっとも、その書斎の正確な場所は、今ではもう全く解らなくなってしまっているのですが。(←重要)
 しかし、旧暦260年、オリヴィエは「昇天」の一か月ほど前になって、突然、わずかな数の随行者らとともに大陸の北端部、当時は完全に無人の土地だったヴァニセイム山脈へと旅立ちました。
そして、オリヴィエはそのまま〈聖なる山〉カトラマナスから昇天し、遺体は残らなかったのだと伝えられています。
 だからこそ、ドクター・スカリエッティは、クローンを造るために聖遺物である「聖王の(ころも)」に付着していた皮膚細胞を採取する、などという面倒なコトをせざるを得なかったのでした。

「もちろん、『現実には、遺体は山奥のどこかにひっそりと隠されている』という話もあるのですが、登攀(とうはん)ルートが解らない以上、あの山々の中から今さらそれを探し出すのは不可能でしょう。また、たとえ見つかったとしても、360年も風雨にさらされていれば、もう完全に白骨化しているはずです。おそらくは、DNAの採取どころか、衣服や持ち物から本人か否かを確認することすら困難でしょう」
「来年には、きっと『再臨派』のバカどもが『聖王昇天360周年』ということで、あちらこちらで一般の方々にも御迷惑をおかけすることになるだろうと思いますが……今のうちに、謝罪しておきます
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