暁 〜小説投稿サイト〜
魔法戦史リリカルなのはSAGA(サーガ)
【プロローグ】新暦65年から94年までの出来事。
 【第4章】Vividの補完、および、後日譚。
 【第4節】新暦80年、9月までの出来事。
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の大切な人たちを笑顔にできる道を選んでいきたい、とか……。実を言えば、私は、そうした気持ちをヴィヴィオさんから教わったんですけどね」
「え? いえ。そんなことは……」
「ありますよ。ヴィヴィオさんが、小さく()り固まっていた私の世界を拡げてくれたんです。その恩返し、と言うと大袈裟ですが……この先も、もしヴィヴィオさんに何か困ったことがあったら、頼ってください。私は必ず駆けつけますから」

 それは、ヴィヴィオとアインハルトにとっては、大人になってからも決して色あせることの無い「色鮮やかな(vividな)青春の日々」でした。
【原作コミックスの内容は、ここまでです。】


 なお、年度明けには、ウェンディが「特例措置」でティアナの現場担当補佐官になりました。
 一方、ギンガとチンクは陸士108部隊を離れ、まずは「地上本部」所属の捜査官になりました。


 また、4月も末になると、スバル(20歳)が運転手役のアルト(21歳)と二人で、不意にナカジマジムを訪れました。
「競技選手のみんなは、今年も5月にはカルナージへ行くと聞いたけど、私もティアナも、今年は同じ時期には行けそうにないから、暇なうちに少し協力しておこうかな、と思ってさ」
 スバルはそう言ってリングに上がり、競技選手たちと軽くスパーリングをしました。アインハルトを始めとして、五人とも、リングの上ではスバルと(はつ)手合わせでしたが、さすがに戦闘機人にはなかなか歯が立ちません。
 そうした練習が終わると、一行はスバルのおごりで「ちょっと良い店」に行き、全員で夕食会を楽しみました。
 しかし、スバルの相変わらずの食べっぷりには、みな、(あき)れてしまいます。

 スバル「いやいや。エリオだって、これぐらいは食べるよ?」
 アルト「エリオはまだ15歳で体が成長期だから! 一緒にしちゃダメだよ!(笑)」
 ミウラ「……ボクも一杯食べて、もう少し成長しようかなあ……。(動揺)」
 ヴィヴィオ「いや。多分、下手に真似はしない方が良いと思いますよ。(迫真)」

 それでも、ミウラ(13歳)の体は、この年の末頃から皆が驚くほどの急成長を始めました。それまでは、学校のクラスの中でも小柄な方だったのに、全く不自然なまでの急成長ぶりです。
 しかし、その「理由」が解るのは、もう少しだけ先のことでした。


 ちなみに、新暦80年(西暦2016年)の5月には、地球のドイツで、月村忍(33歳)が第三子(次女)の霧香(きりか)を出産しました。


 そして、5月の下旬、ヴィヴィオたちは再びカルナージでの合同訓練に(のぞ)みました。6月の修学旅行を前にして、今年もまた3泊4日の日程です。
 ナカジマジムからは、ノーヴェ、アインハルト、ミウラ、ヴィヴィオ、コロナ、
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