【プロローグ】新暦65年から94年までの出来事。
【第4章】Vividの補完、および、後日譚。
【第3節】同79年の10月以降の出来事。
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結論から先に言えば、この約束が守られることはありませんでした。
ヴィヴィオは、会場の施設でシャワーを浴びて一服すると、そのまま寝落ちしてしまいました。一方、興奮の冷めやらぬ選手一同は、ティアナやスバルの紹介ですぐ近くの別の訓練場に移動し、そこで夜まで合同で訓練を続けます。
その際に、ジークリンデは、ルーテシアとファビアから「嘱託魔導師の資格」を持つことによるメリットについて聞かされたりもしました。(←重要)
そして、この11月には、ルーテシアの「保護観察処分」も正式に終了しました。
【この作品では、『まず「極めて厳重な」保護観察をマウクランで丸2年。続けて「ごく軽い」保護観察をカルナージで丸2年。計4年で処分は終了した』という設定で行きます。】
一方、ファビアも資格が取れたので、保護観察処分の状態のままで、嘱託魔導師になりました。メガーヌも、「天涯孤独」のファビアを正式に養女に迎え、みずから〈本局〉に来て、いろいろな手続きを済ませます。
(これによって、ルーテシアとファビアは「義理の姉妹」になりました。)
また、メガーヌは「ゼスト隊の生き残り」である三名の陸士のうちの「最初の一人」が12年ぶりに目を覚ましたと聞いて、〈本局〉の医療部へ直接に会いに行きました。
彼は元々、メガーヌの直属の部下でしたが、彼女と同様、すでにリンカーコアが損壊しており、魔法はもう使えない身の上となっています。
メガーヌは元上司として、いろいろと話し合いましたが、彼はまだ両親が存命だったので、退役してミッド地上の実家に戻り、第二の人生を始めることになりました。
そして、IMCSの「都市選抜」も終わった頃、ファビアはようやくメガーヌやルーテシアとともに、ミッドを発つことになり、最後にアインハルトに会って『トゥヴァリエ地方の「祖母の家」も、もう引き払ったので、今日はお別れを言いに来ました』と挨拶をした上で、以下のような会話をしました。
「ところで、ひとつ訊いても良いでしょうか? これをあなたに訊くのは、筋違いなのかも知れませんが、直接、本人にはちょっと訊きづらい話なので」
「私に解ることでしたら、どうぞ」
「ヴィヴィオは、どうしてオリヴィエの記憶を持っているのですか? いくらクローンでも、遺体も何も無い状況で、大昔の人間の記憶など、いきなり引き継げるはずは無いと思うのですが」
「これは、私も最近になって、シャマル先生から聞いた話なのですが……ヴィヴィオは、6歳の時に〈ゆりかご〉の玉座に座ったことがあります。その時に、〈ゆりかご〉の記憶庫からデータが逆流して彼女の無意識領域へ流れ込み、今になって、そのデータをようやく意識領域で『記憶像』として再構築できるようになった、ということのようです」
「やはり、一定
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