第百六話 浮気者その三
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「女の子相手なら私達浮気していいのかしら」
「レズビアンだとなの」
「浮気にならないからいいの」
「そういえば」
かな恵はここで思った。
「今お話してた昔の俳優さんは」
「愛人さんがいた」
「奥さんだけじゃなくて愛人さんとの間にもね」
「お子さん作ったのよね」
「けれど同性愛なら」
それならというのだ。
「子供出来ないよね」
「何か凄く稀に」
理虹はこう前置きして話した。
「同性愛でもね」
「赤ちゃん出来るの」
「そんなお話あるわよ」
「漫画でなくて」
「生きものでもね」
理虹はさらに言った。
「ムチトカゲは雌ばかりでも」
「子供出来るわね」
「だからね」
それでというのだ。
「人間でもね」
「稀でもなの」
「同性愛でもね」
「赤ちゃん出来るの」
「男の人が赤ちゃん産むことも」
理虹はこの場合も話した。
「本当に奇跡というか天変地異というか」
「そんな割合で」
「普通は起こらないけれど」
それでもというのだ。
「あるにはね」
「あるのね」
「そうよ、けれど」
「まあ普通はね」
かな恵もそれはと応えた。
「ないわよね」
「だから奇跡だから」
理虹はそこはと答えた。
「本当に」
「やっぱりね」
「あるといっても」
それでもというのだ、そもそも生物学から見て同性同士で子供が出来ることは有り得ないことであるのだ。
「冗談抜きで」
「奇跡か天変地異ね」
「そうしたものだから」
「出来ないと思っていいわね」
「しかも性別違うなら」
「浮気にはなのね」
「ならないとか?」
この話をはじめた留奈を見つつ話した。
「そうなる?」
「そうかしら。けれど同性愛でも」
一華は考える顔で話した。
「複数の人と付き合ったら」
「浮気ね」
「武田信玄さんもね」
この人物もというのだ。
「同性愛の方でね」
「あの人浮気したのよね」
「それで釈明とか詫びる手紙をね」
これをというのだ。
「書いたのよね」
「そうみたいね」
かな恵も言った。
「あの人って」
「物凄い美少年を傍に置いていて」
春日源助後の高坂弾正昌信である、ただ顔立ちが整っているだけでなく有能で武田家の名臣としても知られている。
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